あなたは、いい人ですか?(過去インスタライブから)
「あなたは、いい人ですか?」——私が逆にお聞きする理由
家づくりの相談を受けていると、「この会社は信用できるのか」と疑われることがよくあります。もう30年近く、そういう仕事をしてきました。でも私は、逆にこうお聞きするんです。「あなたこそ、いい人ですか?」と。今日はその話をさせてください。
家づくりは「究極の一元産ビジネス」です
一度家を建てた方が、二軒も三軒も建てることはありません。だから毎回、初めての方とお会いして、相談を受けて、頼んでいただく。その繰り返しです。
いつからか、「業者は信用できない」「営業マンは口がうまい」といった空気が世の中にあって、何を言っても「どうせ金でしょう」と思われる。でも私から言わせれば、「あなたこそ信用できるんですか」となるわけです。だって、住宅ローンはちゃんと下りるのか、約束は守ってもらえるのか。家を建てさせていただく側にとって、これはものすごくリスクの高い仕事なんですよ。
「受け負い」は、その人のためだけに作る
マンションの売買契約なら、Aさんが辞めてもBさんに売ればいい。すでに物があるからです。でも「受け負い」は、その人のオーダーがあって初めて動く。その人が辞めたと言えば、全部吹き飛ぶ。白紙になんてならないんです。だからこそ、約束を守ってくれると信頼できる方としか、契約は成立しないんですね。
「いい土地はありますか?」——あなたがいい人なら、あります
土地探しの相談で「いい土地はありますか」と聞かれたら、私は「あなたはいい人ですか?」と聞き返します。あなたがいい人なら、いい土地に出会える。いい業者さん、いい職人さんが来る。必ずです。
世の中に、いいものはちゃんとたくさんあるんですよ。それに巡り合えるかどうかは、自分がいい人かどうかだけの話。おかげさまで私は、いい人にだけ囲まれています。なぜなら私がいい人だから、そして変な人とは、いくらお金を積まれても付き合わないからです。
25年前に、私はセールスをやめました
2002年に、ある案件を機に、営業行為を一切しないと決めました。他社と競争しないと決めているのと、「売り込まれた」という前提になると、何を言っても「どうせ売りたいだけでしょう」となってしまうからです。
人生を扱う受け負い契約では、セールストークでハンコをついてもらっても、その先の過程で必ず問題が出てきます。だから、売り込んで頼んでいただいても、うまくいかない。それが27、8の頃にわかったんですね。
相見積もりは、二股・三股と同じです
「いい業者を探すために相見積もりを取れ」と言う人がいますが、私はそれをナンセンスだと思っています。二股・三股かけられて、その人と結婚しますか。しないですよね。いい人は、二股をかけられて結婚したりしないんです。
最初に信頼できる人を紹介してもらったら、黙って頼めばいい。見積もりが出てきて高いなと思っても、「これで足りるんですか」「経費はちゃんと入っていますか」と言えばいい。それだけで、関係はまるで変わってくるんですよ。
人は誰しも、いい面も嫌な面もあります。私にだって2割はダメな部分がある。でも8割がいい方を占めていれば、いい人といい人が巡り合っていく。ふざけたテーマに聞こえるかもしれませんが、「あなたはいい人ですか」というのは、実は一番大事な問いなんです。それでは、今日もよい一日を。

