10億の借金(過去インスタライブから)
10億の借金を返して分かった、お金との付き合い方
昨日お金の話をしたら、いろんな方から反応がありました。やっぱりお金は大事ですからね。今日は、私自身のお金にまつわる経験と、そこから見えてきたことを書かせてください。
親の事業の負債、10億
私は2代目です。私が引き継いだとき、親父の事業には10億ほどの負債がありました。ギャンブルではなく、宅地開発の投資資金です。順調に売れれば良い投資だったのですが、小泉構造改革や不良債権処理の時代で、まったく売れずに困っていました。
個人保証していたわけではありませんが、一緒に仕事をしている以上、「知らぬ存ぜぬ」というわけにはいきません。親父がこければ、私も受ける。それでも結果的に、20年ちょっとかけて全部完済しました。
どうやって返したか——子育て優先の町づくり
その宅地を、どう販売していったか。「子育て優先の家づくり・町づくり」を掲げて、それに共感してくださった方に、家を建てていただいた。土地を持っていない方には「こちらでどうぞ」と土地も買っていただいて、その代金を金融機関に返済していく。そうやって町を完成させ、借金を完済したのが、私のこの20数年です。終わったのは、5年ほど前ですね。
収入が多いから、貯蓄があるわけではない
家づくり診断でたくさんの家族を見てきて分かったのは、「収入に比例して貯蓄があるわけではない」ということです。お金のコントロールができる人と、できない人がいる。
ザルすぎると、「貯金はないけど収入はある、でも借金もある」という自転車操業になる。会社経営に置き換えれば、いつ破産してもおかしくない綱渡りの家族が、実にたくさんいらっしゃるんです。普通に付き合っていて分かるものではありませんが、診断で資金事情を聞くと見えてくる。見直して再構築すれば、驚くほどスリムに堅実になることも多いんですよ。
お金は、貯めすぎると使えなくなる
一方で、貯めすぎも難しいんです。高齢の方が「何千万騙された」というニュースがありますよね。あれは、お金を使わなさすぎて、ずっと貯め続けた結果なんです。
私自身もそうで、預金残高が減るのは嫌です。1000万が2000万になれば嬉しい。でも、そのお金をいつ、何に使うんだろうと考えると、特に使う理由がない。いざ使おうとすると、非常に抵抗が出てくる。貯めすぎると、使うという行為そのもののハードルが、どんどん上がっていくんですね。
同じ場所に長くいると、動けなくなる
これは家にも当てはまります。うちの統計データでは、同じアパートに7年以上住んでいたり、母親の年齢が38歳を超えていたりすると、子育ての家を実現させる確率がグッと落ちるんです。ある場所に居続けると、出ること・買うことが、したいと思っても必然性を失っていく。
お金も同じで、ある程度まで貯めるうちは使えるけれど、ある域を超えると使えなくなる。貯蓄が3000万、4000万となると、そのうちのいくらかを頭金に取り崩すことにさえ、ものすごくハードルが上がる。だったら「今のままでいいや」となってしまう。現実に、そうなるんです。
なさすぎるのも、貯めすぎるのも良くない。お金は、貯めることそのものが目的ではなく、大事なことに使うためにある。そのことを、10億を返す経験の中で、私は身をもって学んだ気がします。それでは、今日もよい一日を。

