お金を「取られる」(過去インスタライブから)
そのお金は、誰に払っているのか——「取られる」という誤解について
家を建てるとなれば、お金の問題は必ずついて回ります。今日は、私がいつも頭を痛めていることの一つ、「お金の受け取り方」についてお話しさせてください。
私は「全体の予算書」を作ります
私は、土地の値段、仲介手数料、消費税、企画設計プロデュース料、許認可の費用、工事費、登記費用、融資の手数料、行政の納付金……これらを全部まとめた「総予算書」を作ります。電気・ガス・水道が使えるようになって、名義が本人になり、火災保険までついた状態までの予算です。
なぜそこまで作るのか。それは「暮らしの実現そのもの」を請け負っているからです。同じ家でも、土地がどんな土地かによって、必要な調査も工事費も数百万単位で変わる。融資も、その人の収入・年齢・借入状況で全部違う。でもゴールは「約束した暮らしを実現させる」こと。そこに向かって全体を組み立てるんです。
その予算書のお金は、私に入るわけではない
ここが誤解されやすいところです。全体の予算書が4000万でも5000万でも、当社に入るのはそのうちの1〜2割ほど。残りは、いろんな業者さんや関係者に分けて払われるお金です。私はそれ全体を見て、コントロールしているだけなんですね。
ところが「子育ての家さんに頼んだら、なんでこんなにかかるんですか」と、まるで全部を私に払っているかのように受け取る方が、とても多いんです。
払ったお金は、全部あなたと家族が受け取る
一番お伝えしたいのはここです。家づくりに発生する費用は、すべて、払ったご本人とご家族が、その価値を受け取るんですよ。
うちに払おうが、不動産屋さんに払おうが、銀行に払おうが、そのサービスや価値は、これから何十年にわたって自分と家族が享受し続ける。相手に払ってはいるけれど、相手にくれてやっているわけじゃない。全部、自分がもらうために払っているんです。
たとえば地盤補強に100万かかったとしても、それで何十年、家が傾く心配なく安心して暮らせる。その安心を、自分と家族がずっと得られるわけです。家は税金ではありません。世の中のために借金してやっているわけでもない。全部、自分と家族だけのためにやっていることなんですね。
「予算内で抑えてほしい」を、私が断る理由
「何千万以内で抑えてもらえませんか」という方がいますが、私はそういう依頼は全部お断りしています。場所によってやらなければいけないことは、どんどん変わっていくからです。
私がいただくのは、約束する「暮らしの実現」に必要な経費です。不当に余計なものをつけて増やす気なんて、さらさらありません。でも、必要なものを削って安く見せることもしない。物ができていない段階で、どうしてもお金の話が先に来るので誤解されがちですが、そのお金は「取られる」ものではなく、あなたと家族が受け取るものなんです。それでは、今日もよい一日を。

