MY LIFE

100年カレンダーが問いかけるものは何か?

100年カレンダーが問いかけるものは何か?

先日、100年カレンダーに関してInstagramLIVE配信をしました。

私がこのカレンダーの存在を知ったのは10年近く前です。
インパクトがありすぎて、すぐに調べて、数十枚購入しました。

当時の従業員、ご依頼いただいたお客様のうち、希望する方にプレゼントしました。

なぜ希望する方だけにしたのかというと、これは非常に怖いものでもあるからです。

自分と大切な人の命日がここの中にある。
生まれてきた子どもたち〜我が子の場合は、2005年〜2008年〜の命日もある。

2020年代に生まれてきた子どもたちは、平均寿命まで生きるとすると、22世紀まで人生がある。

カウントダウンかもしれないが、それがどこからのカウントダウンなのかは、誰にもわからない。
あくまでも事故や大病、天災地変、事件に巻き込まれず、元気に生き続けることができたとすれば、という仮定に過ぎない。

ここで今日生まれた子供のことを考えてみよう。小学校入学は6年後、2025+6=2031年の4月である。
いわゆる幼少期が何年と何日なのか、カウントダウンできる。
夏は何回、春は何回、冬は何回。

私はカレンダー以前から、シンプルに子供と過ごせる夏は○回、そのうち、旅ができるような年齢になるまで○回。長男が中1の時は次男が小6、娘は小4。
そういうふうに、明らかなことを落とし込んでおくと、やりたいことが幾つか出てきて、人生を俯瞰すると、これをやるには、今年しかないな、と。
もう2度とそんな機会は訪れないことを自覚・認識できる。

私たちが扱っているのは「家族の人生」です。家づくり業だけれど、扱っているのは人生。
家族の人生のうち、「家族の子育て」「子どもが子どもで過ごす時間と環境」を扱っている。
お客様は他人です。
他人の人生を扱うわけです。偉そうですし、厚かましい、何より、責任重大。

私たちにとっては、丈夫で立派な建築物ができたとしても、そこで暮らす家族の人生が壊れてしまっては意味がない。

逆に、安くて便利で窮屈でストレスが溜まる箱の中で暮らしていて、家族の人生、子育てが楽しくないなんてことも、これまた極めて愚かです。

私は元気に生きたとして、あと30年ぐらいでしょうか。
依頼してくださるご夫婦との年齢差も大きくなっていきますので、家族の人生を扱う仕事をさせていただけるのはもっと短いでしょう。

私の人生観は、世は無常。

大切なものは何かを常に問い続け、優先順位をつけ、実践する、そういう原則に基づいて生きています。

最後に、LIVE配信をご覧いただいた方から届いたDMを

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先程100年カレンダーのインスタライブ拝見しました。
現実なんだけど、紙一枚で一生の時間を見える化すると何だかあっという間に感じてドキッとしました。
あっという間と言っても、平均寿命で生きることができればカレンダーのこの辺りまでか〜なんて考えてたら若干の恐怖も感じました。
*****

男性(父親)は産みの苦しみがわからないし、経験しない。
生も死も命も自覚する機会がない。

子育て優先にまず共感するのは母親というのはシンプルに男女の差である。

わからない男に分からせる力があるのもまた母親です。

時間は有限。
カレンダーに、子どもの誕生日、毎年の年齢と自分の年齢を記入し、いつまで今のところで人生を過ごすのか、ぜひ印をつけてください。

比較検討というなの堂々巡りを、
いろいろ調べてという、そもそも本来は自分と向き合うべきことを回避して過ごす時間によって、何を失っているのか?犠牲にしているのか?わかると思います。

まあ、人生、人それぞれです。
人それぞれだからこそ、じゃ、自分はどう生きるか?がいちばん大事です。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。