約束を守らないのは業者ではなく身内である
「業者に騙されてはいけない」って思っている人って多いと思います。特に、家づくりにおいては、不動産業者に騙されてはいけない、ハウスメーカーや業者の言いなりになってはいけない、とにかく、信用できないので用心するべきだ。
騙されていないか、要するに、約束を守ってくれるのか?本当のことをきちんと伝えて、自らの要望を叶え、問題を解決してくれるのか?
業者側からすると、いちばん嘘をつく、というのは言い過ぎですが、約束を守ってもらえない、信用ならないのは「消費者」「お客さん」だったりするわけです。
業者側は約束を守らないといけませんが、本来であれば、消費者側・客の側も約束を守らないといけません。ところが、約束を守らない、(平気で)嘘をつく、隠し事をする、コロコロ変わる、という客が多いのも事実で、逆にいうと、それが当たり前のことだから、それに応じた対応をするようになるわけです。それは言われた通りにやっておく、または、特定の顧客しか相手にしない(客の選別)です。真面目で真摯な事業者ほど、ある意味、ビクビクしながら、慎重に、慎重に、ことを運ぶ。真面目すぎる、誠実すぎるが故に、客の横暴に対しても、断ることができずに、疲弊していく。
お客さん側はというと、これはこれで、実は、身内の問題を抱えているわけです。
この仕事を長くやってきて分かったことの一つは、お客(相談者含む)さんの中には、約束を守ってくださらない人がいる、ということ。夫婦間で「嘘」「隠し事」はよくあります。夫は妻に対して、妻は夫に対して、約束を守らない、一度決めたことを履行しない、実は内緒の〜がある。内緒(嘘)が発覚しないために、あれこれ別の手を使うわけです。
自分自身の中でも二転三転するわけです。心境の変化と言いますか。業者側が二転三転すると、非難轟々、嘘つき、騙された、呼ばわりされてします。社会経済情勢が大きく変化しているわけですし、家づくりともなると、法令制限から各種様々な協力業者さんたち、数多くの方々が関わっているわけですし、それぞれ事情が変わることがある。それは必ず起こりうるし、実際に起こる。お客様にご迷惑をおかけしないように、尽力しているわけです。
で、本投稿では何を言いたいかというと、「業者は信用ならない」という前提で物事を考え、比較検討している方が多いですが、足元を見ると、実は夫婦・身内、妻は夫に、夫は妻に対して、夫婦は両親・実家などに対して、信用ならない部分が生じてくるという事実です。実現しない、根本的な問題が解決できない、揉め事の本質的な原因の多くは業者起点ではなく、身内起点です。逆に、夫婦に愛があり、信頼関係があり、仲が良ければ、業者起点であれなんであれ、様々な問題が発生してもよい形で着地します。問題がややこしくなっていくのは、問題を複雑化、ややこしくしていくのは身内なのです。
持ち家の購入は人生の大きな局面です。非日常だからこそ、隠していた(隠れていた)問題=本心、本当のことが表面化・顕在化する。いずれにしても一度決めたこと、言ったことは実行する。それが約束を守る、信用を守るということです。お互いの信用であり、社会的信用でもある。
結婚を誓うとは、幸せな家庭を築いていくことを誓うわけです、お互いに。

