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サンチャゴ巡礼 最終日2〜巡礼はスポーツではない〜

忘備録、
サンチャゴ巡礼はスポーツではない。
05:00、自然と目が覚め、2段ベットの上、真っ暗な中で書いている。ナポリ人のイビキは爆音レベルだったけど案外眠れた^ ^

昨夜の夕食はアルベルゲにて。
街にバルはあったけど、アルベルゲを満喫してみようかと。

カナダ人ジェントルマン、6週間の予定。サンチャゴからフィステーラ岬まで行くぜ、という。神奈川の若い姉弟さんも同じことを言ってた。
すげ〜っていろいろ話してたら、カナダにはオーシャンがないから、オーシャン見てみたいって。ボクはジャパンの長崎で海に囲まれている。岬って憧れるよねー。また余計なネタを仕入れてしまった。

おばあちゃんはサンフランシスコ在住。世界各地で英語を教えてきたとのこと。日本でも。ブルゴスまで行ったら、あとグラナダ、マドリッドと点々とバスとかで旅して、サンチャゴに移動して巡礼手帳に証明書をもらってそこからまたどこかへと。

もう1人の方はアメリカ人なのだろう。自転車でも巡礼したことがあるって言ってたような。

ボクは英語がわからないから、話がさっぱりわかんないんだけど、それでもなんだろうか、あまり嫌われていない気がする。

今日、どこからきたの?何キロ?って聞かれるわけだけど、45キロ歩いたっていうと、呆れられる^ ^そしてそれがきっかけで、こいつアホやなあって感じでみんなフランクに接してくれる。金髪効果もある。

カナダ人はボクが途中で追い越したのを見ていたのだろう、ガンガン歩いてたよねーみたいな。

巡礼はスポーツではない。

ボクはウルトラをやっているから、周りはどれだけ長い距離をどれだけ速く、どれだけハードなものを達成していくか、スポーツ、ある意味で競技性のある世界です。設定されたルールがあり、その中で己の限界を見てみたい、高めたいという。

巡礼者、ペリグリーノに共通するのは、そんなのまったく関係ないということ。

びっくりするほど太っている人たちがなんとたくさん歩いていることか!高齢の方々も、どうみても、日頃から鍛錬しているようには見えない。あーなるほど、これが巡礼なのだ。ペリグリーノなのだ。

毎日歩く、休む、食とワインと絶景、中世の街というけれど、5キロ、10キロごとの集落で、それぞれ建築様式が異なっているのです。文化も生活習慣も、仕事も違う。牧草から葡萄畑、小麦へ、など。

ボクは巡礼を限られた時間でどれだけ歩けるか、みたいに考えていた部分はある。一つは遠くまで歩いてその景色や街並みを見てみたいから。
もう一つは、あんまりゆっくり歩くと疲れすぎるから。
熱くなる前にアルベルゲには着きたい。
途中、素敵なバルが空いていれば寄りたいけれど、お店はことごとく閉まっている。スペイン人はいつ働いているのか?街はあっても人はほとんどいない。畑にも人はいないし機械も動いていない。

体力がなくても、毎日歩けばよい。街ごとにアルベルゲがある。早く出て、休憩しながら、半日はあっという間に過ぎるし、10〜15キロは進んでいる。そうやって一歩一歩歩んでいく、振り返るとこんなに歩いてきたんだと分かるし、遠くに通ってきた街がみえ、みえなくなり、また次の街が見えて、それが近づいてきて、そこに宿をとる。シャワー浴びて洗濯して干して。昼寝して。スマホいじるか、ペリグリーノと雑談するか。家族に連絡する。

スポーツやっている人には巡礼はあまり向いていないようだ。一気に終わらせたくなるし、最短最速で、みたいな。

巡礼の最速記録って、トライしている人いるだろうなぁと、8日か9日だろうなぁと思ってたら、ちょうど夕食の時にサンフランシスコのおばあちゃんがそれに挑戦しているアメリカ人にあったと。記録更新した、八日ちょっと。みんな呆れてたし、そういうものではないよね、という呆れが感じられた。

巡礼はスポーツではない。
登山でもない。マラソンでもない。
当たり前のことなんだけど、毎日20キロ、全部だと30〜40日歩くと聞くと、日本人にはアドベンチャーレースに聞こえてくる。なぜなら身近にサンチャゴ巡礼したことがある人なんて、そんなにいるわけないから^ ^

長崎からだと1週間の休みでは難しいけれど、10日あれば充分巡礼できる^ ^

今回わかったこと

巡礼はスポーツでない。
体力も体型もまったく関係ない。
重い荷物は毎日宿ごとに送るデリバリーサービスもある。

コロナ禍の影響もあると思うけど、アルベルゲ(ドミトリー)はどこも清潔です。

忘備録は思った時に忘れないうちに書き留めて。

さて、今日はバス移動!

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。