夫を動かす方法
「夫を動かすにはどうすればよいですか」というご相談をよく受けます。そして次に続く言葉は「モデルハウスを見たら、気に入ってくれたら、動いてくれると思うんです」
私がいつもお答えするのは
「何を見ても、動かないです。決断しないですよ」
「気に入ったのがあれば、買う、建てる」と言います。では、ご主人が気にいるような立地条件を満たした土地、建物、通勤、通学、価格、予算、住宅ローンの支払いも含めて、あるのでしょうか?答えは、ない。絶対にない。
立地に関して言えば、気に入った立地条件を買えるだけの経済力が自らにあれば、既に購入しているはずです。建物も同様です。自分が気に入った土地に、気に入った建物はつくれます、経済力があれば。つまり、妻に対して「俺が気にいるものを持ってきたら、買ってやってもよい」という実質的な振る舞いの状態では、何を見繕っても、ケチをつけられるだけです。ケチがつけられないようなものは、買えないものであり、買えないものを買う条件にするわけですから、どうなるか。家は建たないどころか、安い中古住宅でも手に入りません。だって気に入らないですから。
じゃあどうするか。諦めるか。
「夫が動かない、動いてくれない」ことが原因のように受け取っているわけですが、本質は違います。実は、夫が動かない、動いてくれない、真の原因の第一は「あなた(妻)」にあります。
夫は動いてくれない、と思っているわけですが、それでは伺います。
あなたは決断していますか?家を建てると腹を括っていますか?何が何でも手に入れると覚悟を決めていますか?
あなた自身も、気に入ったのがあれば買いたい、建てたい、いい土地があれば、とか、おっしゃっていませんか?
そう、あなたが気にいるような土地は、ご主人の条件と同様に、あなたの経済力で買うことはできない。妥協が必要なんです。気に入らないことも飲み込む必要がある。その覚悟は、まだ、ないでしょう。
夫が決めてくれたら、自分も決められる、という他力本願、責任転嫁。相手に動いてもらいたいなら、自分が決心するのが先です。自分が腹を括って行動するのが先です。
あなたが何もせずに、あなたが笑顔で暮らせる家をプレゼントしてくれるなんてこと、あり得ない。あるとしたら、すでにプレゼントしてもらっているわけです。住環境のよしあしなんて、1年も住まなくてもわかるわけですから。
夫を動かす方法を知りたければ、まずは自分を動かす方法を知ること。行動すること。これに尽きる。ご主人があなたと子どものために動いてくれるかどうかは、あなたが本気になって、その後の話です。
本気、覚悟、気合い。腹をくくる、って目に見えないですけど、オーラが出ます。伝わります。同じ対話でも、本気の相手とそうでない相手とでは、その後は変化します。
夫を動かすことが目的ではなく、家族仲良く、笑顔で、心も体も健康に、安全、安心して暮らせることがいちばん大切で、それを現実にするのが目的です。夫を動かす、夫に動いてもらうのは、手段の一つ、過程の一つに過ぎません。お互い離婚する気がなければ、愛があれば、必ずいい方向になります(多少の軋轢はセットです)。なぜなら、幸せな人生、幸せな家庭を築くことを誓い合ったわけですから。
とにかく、まずは自分自身の問題にケリをつけるのが先。ご主人の問題は、その後です。
自分自身にケリをつけるためには、お金の問題など、正しい知識と情報が必要です。その助言については母親伴走サービスにて無料でサポートしています。伴走サポートの期間は数週間から半年、1年という方もいらっしゃいます。
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