施工担当:大工のお父さん@栃木県佐野市
ブログ投稿が少し空いてしまいました。
28、29、30と出張が重なりまして。
29日(金・祝) Sさま(栃木県足利市在住)の建物契約
建築地は、隣町の佐野市。
今回施工に協力して下さるのは永島工務店さん。
大工さん一人で、先代から受け継ぎ、切り盛りする工務店さんです。
そしてこの工務店さんは、Sさまの義父=奥さまのご実家
つまり奥さまの大工のお父さんが
「小川の家」の施工をして頂くのです!
これはですね、自分でいうのもなんですが「俺ってプロかも」です(笑)
なぜなら、一般的に、地縁血縁での住宅建築は、
関係者の合意形成が、超難しいからです。
単純にモノを建てるだけなら、知り合いや親戚の職人さんはじめ、
住宅建築会社に頼めばよいわけですが、
現実問題として、地縁血縁だからこそ、言いにくいこと、不確定要素がたくさん生じる。
→トラブルが生じやすく、かつその問題は、解決困難なものが多い。
例えば、
「望むものが、きちんと、予算内でできるのかどうか」
「好き勝手にされてしまうのではないだろうか」
「建物の保証や保険、品質管理は大丈夫なのだろうか」
「家づくり」といえば単語一つですが、建物一軒ごとに
そこには数十社の関係業者が従事します。
「建てる」といっても
「企画」と「設計」も、その業務内容とプロとして求められる能力はまったく異なります。
「設計」と「施工」も、まったくの別ものです。
「施工」といっても、大工さん(木工事)と左官工事や基礎工事はまったくちがうし、
現場管理も同様に、必要とされる能力がちがいます。
名称がちがうということは、概念や業務、責務がちがうということ。
これらの事柄は、それぞれ「ちがう」のだけれど
「家づくり」にすべて連動、関連しています。
どれか一つでも欠けると、あるいは、品質不良、
不具合を起すとうまくいきません。
これが施主(消費者)にとっての、
不平不満不快、最悪、災いをもたらします。
施主にとっての不幸とは、
私たち小川の家、関係者すべてにとっても不幸です。
依頼主が望む暮らしを叶えるためには、
企画設計の質はもちろんのこと、イイ施工が必要になる。
イイ施工をして頂くためには、そこに至るプロセスの質が重要。
従って、単なる口約束ではなく、親族間であるからこそ、
しっかりとした当事者間の書面、金銭、その他に関する文書での合意が必要であり、
なおかつ、イイカタチで契約に至ることが大切になります。
これをまとめるのは、難しいわけです。
Sさまはじめ、お父さんの理解と協力のおかげで
イイカタチで施工に入れます。
小川の家×「知り合いの工務店」バージョンの完成(笑)
企画設計という考える部分は、長崎の私たちにお任せ頂き、
「つくる」部分は、地元の信頼できる建築者が担当する。
Sさん宅は、小川の家90。
子育て優先一筋で11年目、90組目で
このような、大工のお父さんに、
栃木県で、土地から探して、
実現させて頂くことができました。
一昨日は38歳の誕生日。
私にとっては、自分への最高のご褒美となりました。
↓Sさまからお土産で頂戴したラーメンをさっそく頂く。超美味!