資料請求やご相談の前提は「家を建てたい」ということだと思っています。なぜなら、住宅会社だから。ですから、相談の前提としては「家を建てたいんですけど、どうすればよいか」ということだと解釈しています。

建てたい＝建てる　とは限らない。
建てたいと建てる、とでは次元が違うからです。

結婚したい、と、結婚する、というのがまったく違いのと同じです。

ハワイに行きたい、とハワイに行く、もまったく違いますよね。それと同じです。

ハワイに行きたいと思って資料請求したけど、やっぱりやめた、というのはあるわけです。休みも取れる、飛行機代も安い、憧れのホテルに泊まれる、お金もある、だからといって、ハワイ行きを決断するかどうか、これはまったく別次元の問題です。

家づくりも同様です。マイホーム購入も同様です。条件がどれほど整っても、買うかどうか、は別問題なんですね。これを意思決定と言います。

ハワイに行きたいんですか？それとも、ハワイに行くんですか？何を聞いているかというと「結論」です。「意思」です。

家を建てたいんです、

家を建てると決めているのですか？

はい、

本当ですか？

はい

話をハワイに戻すと、ハワイに行くと決めた＝結論。
チケットを調べてみると、予想以上にお金がかかる、あるいは、安いチケットでは仕事の休みと合わない。どうするか。つまり、結論＝意思を実行しようとすると、気に入らない何か、を受け入れる必要がある。必要なお金を払うか、上司や周りに頭を下げて休みを変更してもらうか。

家を建てる、という結論を出したからといって、それが本当かどうかは、行動でしか判断できない。結局は、実質的には、家を建てたい、レベルだったりするわけです。

結婚する、と宣言しながら、ありえないような人を求めている、４０代も終わりになる、みたいな感じです。確かに、ありえないような人と巡り会えるかもしえないですが、そのありえないような理想的な人の結婚相手は、あなたかどうか、わからない。おそらく、あなたではない。

マイホーム購入も同様です。ありえないような要件を足し算していく。なぜなら、検討するほど、要件が減る人などいないから。ハワイ旅行を憧れ続けて30年の人の、ハワイ旅行の条件は、ハワイに行く人の条件よりはるかに多い。そしてハワイ旅行を楽しんでいる人は、憧れ続けている人の条件を聞いて「そんなのありえん。そんなこと言ってたら、人生終わる」という。だって、そうなんだもの。

家を建てたいんですか？それとも建てるんですか？

建てる、という結論、意思決定をするということは、思い通りにならないことや妥協も受け入れる、ということです。

建てたいかどうかではなく、建てるかどうか、自分に問うて、結論を出す。建てたい建てたいでは、今の住まいでの暮らしが続くだけです。建てたい、では、家は建ちません。窮屈な住居でストレスフルな暮らしを選ぶ、という現実がこれまで同様、無期限で続くだけです。

「家を建てたいから建てるへ」

「建てるを実現させるへ」

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