
児童虐待と住環境の関係
4万4210件それぞれに個別の複雑な背景が存在するのでしょうが、
私は児童虐待の共通する要因の一つに「子育ての住環境」があると考えます。
※そう判断する背景などは、暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択/小川 勇人
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にまとめていますので、こちらを参照ください
住環境視点での虐待の本質的な原因は「密室育児」であり、
無意識のうちに、必然的に
「そうなってしまう」住居選びの優先順位として
まず、安さ優先→住居の低品質化(シックハウス症候群、カビなど)
まず、便利さ優先→子どもの自由な外遊びの阻害(息苦しさ)
まず、過度のプライバシー意識や煩わしさ→他人と「つきあわずにすむ」→ご近所両隣とのコミュニケーションの欠如
がある。
子どもを育てることを考えた時に、
住環境になにを優先させるのか。
自由に外遊びができる
静かで空気がきれい
ご近所付き合いができる
母子、親子共に、過度のプレッシャーを感じずにすむ
健康に暮らせる
このような要望や要件は、自然と生じてくるものと思います。
ところが、実際に住居を選ぶ際にこれらのことが、
もっとも優先させるかとなると、そうではない。
「意識はしても、大切にはしない」
するとどうなるか、
夫婦二人の生活であれば、問題ないのですが、
同じ住居で「子どもを育てる」となると、
「よかれ」の住居が「最悪」のそれになっていく。
そもそも「子どもをイキイキ健康に育てること」を最優先して選んでいないわけですから、どんなにもがいても密室育児(子育て)になる。
小手先の、子育て「テクニック」では本質的な問題は解決しない。
「子育て」に社会的関心が高まっているにもかかわらず、
児童虐待が増えたという事実は、
子育て「支援」や「強力」という概念での対応では、
問題の根本的な解決には至らないと思っています。
だから小川の家は子育て優先、です。