子どもと「一緒」に過ごす時間
「便利だから」という理由で選んだ密室から、
「子どもがのびのび暮らせること」を最優先する住環境へ
移るということは、多くの場合、ご主人の通勤時間が「多少」長くなる。
「多少」とは30分→45分とか1時間、1時間→1時間半とか、
地域や勤務地の事情によりますが、その程度のこと。
「その」勤務地、勤続先にこれからどれくらいお世話になるのか定かではないが、
いずれにしても「子育て優先」を掲げると
「通勤時間が長くなると子どもと過ごす時間が減る
→子どもにとってよくない・後回し」
という捉え方を私に助言してくれる方がいる。
これまでの経験では、
住環境において「子育て優先」を選択したことにより、
「通勤時間が長くなった分、子どもと一緒に過ごす時間が減った」という
小川の家OBの声はほとんど聞かないし、
むしろ、「接する時間が増えた」と言う。
主な理由は2つ
・時間を大切にするようになる
・テレビやパソコンの前にいる時間が減る
例えば、
「子どもと一緒に」テレビを見ている時間は、
果たして「子どもと一緒に過ごす時間」なのだろうか。
それは、子ども⇔テレビ、親⇔テレビであり
ただ同じ場所、時間帯、番組を見ているに過ぎない。
その証拠に、各自の意識は、テレビに向かっており、
リアクション対象もすべてテレビである(笑)
つまり、親⇔子の時間とは言えない。
※40年前なら家族の記憶に残る「一緒に過ごしたひととき」と言えるが、
現代では、親子間の興味・関心が低いことを示す象徴的な「子育て」光景、
すなわち、コミュニケーション欠如の典型ともいえる。
ちなみに私の場合、
テレビは一日30分程度に減ったし、自宅にPCはない。
顧客や関係者との打合せも、原則1時間以内と決め、
そうなるよう事前に資料は渡しておく。
飲み会の頻度は、クライマー仲間と半年に1回&1次会で帰宅。
仕事、子どもや妻との時間、クライミング&ジョギングの時間。
24時間、365日は、皆平等に均等に与えられているわけで、
「命はどう使われたいのか」を意識しつつ、
日々バランスを熟慮して工夫しています。
2次会の頻度、テレビ、パソコンで費やす時間が、一日どれくらいあるのか。
勤務中のコーヒーブレイク、雑談時間はどのくらいなのか。
テレビを見る時間を1日1時間減らせば、
通勤時間の「延長分」など「どうってことない」。
そして何より、そのまとまった通勤時間は、
自身の勉学やリフレッシュの時間として有効活用できる。
そういう視点で暮らしを見直すことは、大切だと思います。