多欲から少欲へ
「子育て優先」に徹する小川の家づくり
私たちが実現=提供を最優先するのは、
家族が、子どもたちが安心して心身ともに健康に暮らせること、です。
単なるマイホームであれば、夫婦各々がこだわりやあこがれ、
夢や要望をすべて足し算し、
「頑張って」住宅ローンを組めば(貸してもらえれば)、
その後の返済も含めて、どうなるかは別として、
それなりのモノは取得できます。
※それが小川の家であることはないが(苦笑)
相談者や依頼者に
「欲張りですね」
と露骨に伝えるわけにはいかないが、
「欲深いよな」と感じることは多々ある(苦笑)。
しかし、相手の事情や無意識のうちに記述される
それらの要望=要求というのは個別にみると、
「そりゃ、できるに越したことはない」というものばかり。
故に相手も、
「私の(ひとつひとつの)要望は、ぜいたく(欲張り)だとは思えない」、
つまり、「マイホームなんだから」実現して当たり前、
当然の要求と認識するのも無理はない。
小川の家の考え方を理解し、共感し、共有するからこその、
相談、依頼なのですが、私たちが発信する意図を頭では理解できていても、
実際の自分の状況に置き換えて捉える事ができる人は、そう多くない。
そこで、何が、どう違うのか、考え続けた。
相談者の資金力や社会情勢を踏まえたとき、
私の認識する「欲深い」とは、
「大欲」ではなく
「多欲」なのだと。
いわゆる「要望・条件」とは、
小さな欲から大きな欲、
見栄や自分勝手な性質のものから、
家族にとって大切な欲などなど、
それらが整理整頓されず、
全部積み重なっているのです。
私は責務は、
それを分解して、
きちんと優先順位をつけ、
大切なものからその順番通りに積み直さなくてはならない。
そして、その家族の資金力に応じて、
実現計画書にて各顧客に応じて
「実現可能な範囲」を明示すること。
つまり、ここから上は、諦めて下さい。
と伝え、受け入れて頂かなければ、
「小川の家の暮らし」は提供できない。
納得するかどうかは別として、
受け入れて頂けなければ、
【暮らしは変わらない】
ということです。
【今の暮らしは耐えられない】
【明るい未来は期待できない】
【これ以上、子どもをこんな住環境で育てたくない】
そんな現実を、人生を変えると決意したからこそ始まった、小川の家づくり。
しかし、この判断、すなわち「今の暮らしの方がまし」という選択は、
私にはどうする事も出来ない(苦笑)。
難しい仕事だなー、と日々痛感する。
でも、「勇人さんの、小川の家のおかげです」と
幸せな日常、人生を過ごすOBたちの表情と声が支えとなり、
だからこそ、目の前の家族にも、そういう人生を提供したいと思うし、
やる意義は充分あると確信している。