命はどう使われたいのか
昨日、出張の帰りの途中、入院中のW先輩のお見舞いへ。
大学時代水泳部で4年間、私にスピリッツを叩き込んでくれたW先輩。
入院して9年以上が経ちます。
いわゆる植物人間状態です。
9年前の夏
後輩の試合応援を兼ねて、再会を約束していました。
自宅を出ようとテレビを消そうとした時、テロップが出ました。
深夜ひき逃げ事故が発生し、Wさんが意識不明の重体・・・
どこかで見たことのある名前、、、
私が今から会う約束をしていた、そうW先輩だったのです。
震えながら警察に電話をし、病院を聞き、直行。
一命は取り留めたものの、あれから9年です。
W先輩は職場の飲み会を泥酔状態で、深夜ひとりで梯子していた時、
事故にあった。土砂降りの深夜の事件。
証拠も、目撃者もなく、犯人は捕まっていません。
病室にはノートがあります。
お見舞いに訪れた先輩・後輩たちがメッセージを残している。
私の前回を探すと、あっという間に3年も経過していた。
私は、結婚し、3人の子宝に恵まれ、起業し、全国で仕事をさせて頂いている。
30歳だった先輩は、もう40歳になろうとしている。
元気に活躍する諸先輩・後輩たち。
その中に2つ下の後輩T君がいた。
彼とは8年前、福岡の地下鉄で遭遇した。
私は海外一人旅からの帰国途中、彼は学会へ向かうところだった。
ノートには阪大の准教授に採用されたと書いてあった。
頑張っているな~と、喜び、感激し、勇気をもらった。
事務所に戻り、検索してみた。
大学WEBサイトに、研究内容と彼が紹介してあった。
凛とした表情でキャリアや論文など「さすが」である。
メールアドレスが記載されていたので、今日のいきさつを送ってみた(笑)
※変な勧誘だと誤解されないように、気をつけながら(苦笑)
さっそく彼から返事が届いた。
現在、オックスフォード大学の研究所に留学中とのこと。
明日から休暇でパリへ行くそうだ。
何だか、不思議な感覚だが、こうして後輩と8年の時を経て、
つながったことが嬉しかったし、
彼の活躍ぶりに、敬意を表するとともに、
そんな後輩がいることを誇りに思えた。
大学を卒業して10年以上経つと、
それぞれの人生航路が実績や評価と合わせて見えてくる。
土木環境工学科の同窓会の参加者も増えてきた。
みんな、世界で、全国で、活躍している。
良い意味で刺激をうけ、
「命の使われ方」を意識しながら、
切磋琢磨して生きたい。