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理性が欲望を自ら増大させることもある

頑張って読んでいるんですけど、ほとんど理解できずに、ほとんど前進しません。でも、ときに、うなるような一節に出会うことがあります。

「理性が欲望をみずから増大させることもある」

子育て優先の家づくりにおける難所、つまり、今の住居と暮らしから脱却したいと思いつつ、望む暮らしが何一つ叶わない最大の理由の一つは「自らの要望に際限がないこと」にある。
Aが手に入るとわかったら、Bが足りない(から不満、不十分、納得できない)、という。だから、なにも決断できない、しない。その結果、現実はどうなるかというと、Aすら手に入らない。なにも手に入らない、なにも解決しない、それどころか、時間経過とともに、経済力は落ちていく。

そういう場面に向き合う度に
「人間の欲望にはきりがない、これは人間の本能だ」とばかり思っていました。
でも、この一節に出会い、いろんなことが腑に落ちた。

相談者や依頼主は、いろいろ真剣に考えて、まさに理性をフル動員して、自らの要望というなの欲望を増大させており、その結果、ハッピーになるかといえば、逆に、苦しむことになる。自分の理性で、自分だけではなく、家族の、なにより我が子の首を絞めることになる。

状況が改善しないのは、家づくりが具体的に進展しないのは、本能的な欲望よりもむしろ、自らの理性に基づく欲望ではないか。算盤はじきすぎる、損得勘定が先立つ、足元をみない、理性。

人間の本能、親の本能、母性の本能に従えば、住まいに関して、そんなに要望という名の欲望がわきおこってくることなど、ないとおもうんですよね。

問題を解決したければ、理性ではなく、本能に基づくほうが、うまくいくのかもしれないですね。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。