土地を探して買うことの難しさ
【土地を探して買う~不動産業者と協議する】
家を建てたいと思っていて、
住みたいエリアに土地を所有していなければ、
土地を探して、買う必要があります。
「土地を探して、決め、購入する」のはとても難しい行為です。
場所と広さと値段は素人でもすぐに分かりますが、
その土地が法律上、どんな土地なのか?というのは、
見てすぐに分かるものではありません。
いろんなことをひとつひとつ調べる必要があります。
これはなかなか容易ではありません。
なぜなら、土地は唯一無二だから。
その土地(ピンポイント)特有の問題があるわけです。
たとえば、書類上と現地が一致しなかったり、
公的な文書がまちがっていたり。
そこで、宅地建物取引業者=不動産業者が専門家として調査して、
媒介、販売に関与するわけですが、業者さんは正直、玉石混交です。
美味しい料理屋さんもあればそうでないお店があるように。
食に関していえば「おいしくなかった」で
リピートしなければよいのですが、
土地を購入するというのは、
失敗が許されない大きな買い物です。
したがって、きちんと調べて良質のものを購入したいですよね。
その土地について、諸々調査した結果、品質が分かります。
(よく調べない限り、品質は特定できない)
品質が分からない状態で
「今週中に契約して下さい」と(仲介業者から)急かされても、
そういうわけにはいきません。
品質に問題ないこと
(自分たちの予算内で、自分たちが望む家が建築可能であること)がわかり、
いざ、購入しようとすると、
今度は、お金をどうやって支払うのか、
という別の問題が生じます。
買い手が手持ちの現金で十分支払える金額の土地であれば、
業者さんとも協議する必要はないのですが、
住宅ローン融資を利用するとなると、これまた諸々、
利害関係者間での条件交渉と手続きが必要になってきます。
土地を売る側からすると、お金がすぐに欲しい。
一方、買う側としては、現金ですぐに支払えるわけではないので
「資金を準備する時間を下さい」となる。
昨日もこの件で、不動産業者さんと協議。
「あるべき姿」から「現実」はずいぶん乖離があるのですが、
あるべき論を議論したところで、現実的な問題は解決しません。
とにもかくにも、依頼して下さったお客様ご家族のために、
不利益を被らないよう、慎重に、ことを進めるよう心掛けています。
ときに、不動産業者さんに嫌われることになったとしても、、、。