MY LIFE

長男の大学受験と家族への手紙

長男キハチくんが共通一次試験です。
志望する分野の学部、学科に必要な偏差値には到達しておらず、そのギャップもかなりあるわけですが、最後までよく頑張りました(前期まではまだありますが)。
受験生ですから、いろいろありますし、進路も悩みますし、イライラしますし、周りのことも気になります。
昨今は指定校などの推薦、わずか数科目での受験など、さまざまな受験方法があり、私立国立、専門学校含めて、なにがなんだかよくわかりません。
逆に、国立理系、前期後期の一般選抜となると、5教科7科目、びっくりするほどの量と範囲です。ちょっと頑張ろうと思い立ってからやり始めても到底追いつきません。だから中学受験とか、幼少期からの猛勉強になるのも親子でこの時期になって理解した次第です。
私も経営・ビジネスであれこれあるのでイライラ、ピリピリしますし、息子もイライラする。父親と長男で波長が合うのか知らないけれど、ピリピリしている時って重なり合う。
お正月のある出来事で、緊張感が高まる。
進路をどうするか、現実的な選択肢は決まってくるけど、それをきちんと話し合う余力、余裕、時間がお互いにない。
私は傾聴力も対話力も乏しいし、敬愛する経営者からは「小川くんは論破するから(よくない)」と助言され、そうだなあと。
認識ギャップというより誤解されることがある。説明を尽くすというか、正しく理解してもらうための努力、丁寧な努力が必要。
話し合うと、お互いイライラしてたら、売り言葉に買い言葉になるし、切り取りになるし、脊髄反射になる。父と子はコーチングとは違う。
先週末、このままではお互い嫌だなあと思って、手紙を書くことにしました。本人宛のつもりで書いていたけど、これは家族宛だな、と。父親が何をどう考えているのか、どういう価値観に基づいて、生きてきて、今生きているのか。なぜそういう価値観になったのか。価値判断基準の土台を正しく伝えることにしました。それを理解した上で、子どもたちがどう生きるかはそれはそれ。
A4で3枚(3000字)喋れば10分、書けば3〜4時間
書き上げて、妻にLINEして、これを子供たちに渡してよいかと。
で、家族LINEにpdfファイルを添付。
長男、ぐっと変わって、表情も変わって、落ち着いて、充実して、伝わったことがわかりました。
進路だって、プランBもCもあるんだよ、と。第一志望か、第二志望か、浪人か、みたいな、3択ではない。でもその第三の道がわかるかどうか、見えるかどうかは、歩むかどうかは、一生懸命考えて、生きて、努力して、葛藤するからこそ、なんだよね、と。
次男イッペイちゃんもナナちゃんも、同じ手紙を読んでいるので、父親の生き様が理解できて、なるほど、自由に生きていいんだな、と。だからそもそもそうやって育てているじゃないか^^
ということで、3〜4年前、中学生の時
「高校をどこを受験するか、ではなく、そもそも高校に進学するかどうかから考えなさい」と伝えた子どもたちは、それぞれ大学まで進学するつもりです。
高校に行けとも言っていないし、〜の分野に行け、はもちろん、大学に行け、行ってくれとも言っていない。僕の場合、そういうスタンスだからこそ、どんな分野、どんな進路でも心から応援できると思う。ただし、お金の問題は別。前向きな人生、前向きなお金は使うけど、後ろ向きなお金は使わない(資金援助しない)。自分のお金でやりなさい、というのもセットです。
受験に挑む息子にエールを送る。よく頑張った^^
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。