陰気は染みつき、慣れる。現住居は何年目?5年説
家づくり診断のヒアリング項目には、現住居での居住年数があります。2年、3年、5年、7年、10年。過去のデータから、5年を超えると、実現の可能性が低くなっていきます。転勤族だと3年程度、結婚して赤ちゃんを授かって、すぐに二人目だと5年程度になる。結婚して5年も経てば、賃貸でずっといくか、持ち家にするか、転職や病気、実家の事情など、特段の問題がない限り、自然と結論を出すことになります。
3年、5年目ぐらいまでは、我慢もできるのかもしれませんが、これがさらに7年、10年となってくると、それが習慣になり、どんな環境であれ、慣れます。麻痺する。ゴミ屋敷に、人はビックリするけれど、本人は平気なのと同じです。いきなり太らないのと同じです。少しずつ太っていくうちに肥満になる。慣れるんです。環境に良くも悪くも適応する。
陰気は染みつくし、染み込むし、早晩、慣れる。つまり、陰気かどうかすら関係なくなる。暮らしを変えたいとすら思わない、感じなくなるのです。だって、それで十分生きていけてるわけだから。もちろん多少のストレスや不快なことはあるでしょうけれど、慣れる、受け入れる。よりよい暮らしなんて、求めなくなるからストレスもなくなる。ストレスは理想と現実のギャップですから。
子どももわかってくるので、住まいが変わること、暮らしがよくなることを期待しなくなる。
家を建てる、それが中古住宅であれ、マイホームを購入するって、パワーが必要です。変化ですから。一大決心ですから。自ら変化する、自らより良い人生へ軌道修正する、ステップアップする決断と行為です。
5年以上だと不可能ということはありませんが、染み付いたものを取るのは3年の人よりもハードルが高くなります。10年となると、もう根付いていますから。退去勧告や転勤といった外部からの強制でもない限り、動けない(自発的、主体的に動く気がないし、必要もない)。
気がつけば、何年住んでいますか?
5年超えると、自分で自分と家族の首を絞めていくことになりますので。家賃総支払額も計算してみるとビックリすると思いますよ。かつ、それがこの先30年、40年と支払い続けることになるわけですから。
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