子育ての家

善い家を売れる家にする〜長崎大学地域経済論〜

長崎大学経済学部「地域経済論」の講義、無事に、終了しました。冷静に考えると、教員でも研究者でもない長崎市南部に本拠地を構える小さな工務店のアトツギが地元の国立大学の教壇に立たせてもらえるわけですから、光栄ですし、何気に凄いことです。
「地域経済論」
人と社会と地域をよりよくする、よりよい未来をつくっていく、そのためにはどう考え、どうあるべきか、何をどうすべきか、その事例としての登壇です。小中学生に職場体験みたいな話をするわけではありません。論理、理論の実践、実証から新たな理論が出てくるわけでもあります。
オファーしてくださった山口純哉先生(長崎大学経済学部准教授)とは20年来のおつきあいになります。20年ほど前、「子育ての勉強会」をご一緒したことがご縁です。純心大学の幼児教育等が専門の教授が主となり、幼稚園や保育園の園長先生や議員の方がメンバーで、なぜ知ったのか忘れましたが、参加させてもらっていました。当時20代後半か30代入ったばかり。先生からは尖りまくっていた(今はずいぶん丸くなった・笑)と。
ところで、20年前に発売されて、この激動の時代の中、20年間ロングセラーの商品やコンセプトを思い浮かべることができますでしょうか?
子育て優先の家づくりは20年間のロングセラーコンセプト・商品となりました。そしてさらに進化、進歩しています。
信じているものを信じてくれる人に、言行一致、というのは口で言うのは簡単ですが、実践する、実践し続けるのは容易ではありません。信頼を得るのも難しいですし、信頼を得続けるのはさらに難しい。
「善いもの」を売る、買っていただく、「善いものを売れるものにする」という私のポリシーは、これからも変わらないと思います。まず善いこと、善いもの、が先であって、儲けや売れることが先ではない、これが私の信条、哲学です。私の職業倫理です。
善いものとは何か、善い家とはなにか、善い商売とは何か。まずはそれをしっかり常に自問自答して、自ら考案し、それを商品やサービスとしてビジネスの仕組みをつくり、世の中に問うていく。
「求めていたのはそんな家だ!そんな考え方だ!」と思ってくださる人が、日本のどこかにいるはずだし、それは今月はいないかもしれないけど、1年、10年、20年後、30年後の未来も存在するのではないか。きっとするはず。なぜなら、人は幸せを求めるから。笑顔で心も体も健康な暮らし、子どもの健やかな成長を心から望む人は必ず存在するから。
まだ見ぬその方たちの存在というか、出会えるように、その方々に必要とされるように、今日も精進します。
レジュメは30ページになりました。ゼロからつくるのでなかなか堪えましたが、私自身の成長の機会になりました。学生さんたちも皆さん熱心に聴いて、質問もしてくださり、有意義だったのではないかと。いつかどこかで何かの局面で、あー、あの茶髪の工務店のおっさんが語っていたことってこういうことか、と。お役に立てれば幸いです。
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。