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固定金利か変動金利か

住宅ローンの固定金利が上昇しています。これまで20年近く、超超低金利だった(預金の利息が示す通り)ので、上昇といってもそれでも超低金利です。

固定か変動かという問題がいつもありますが、私の判断は変動です。理由はわざわざ高い金利を選んで利息を支払う必要がないから。固定を選んだとして致命的なリスクが回避できるかというと、そんなこともない。そもそも住宅ローンの金利だけ30年間変わらないことの方がおかしい。世の中、変化する。水道代も電気代もガス料金も変わる。税金も社会保険料も変わるし収入も変わる。にも関わらず、住宅ローンの返済額だけ一定でなければリスクが高い、家計が破綻する可能性が高まるという考え方自体が間違っている。ガソリン代だってスマホの料金だって、バンバン変わっている。だからといってリスクが高いとは言わない。毎月数千円の支出まで厳格に管理してコントロールしている家庭なんて、ほとんどいない。

とはいえ、備えは必要です。私が依頼主に伝える備えは二つ。

一つは、固定金利を選んで金融機関により儲けさせるほど家計に余力があるなら、その分、貯金しておく。例えば、変動で毎月6万円、固定なら毎月7万円とすると、その1万円を貯金しておく。変動金利を選択しても5年間は返済額は変わりませんから、6年目に金利見直しの際、ものすごく金利が上昇し、かつその時点での収入からの支払いがきついのであれば、それまでの貯金をちびちび使えばいい(取り崩す)。毎月1万円、年間12万円、5年間で60万円です。つまり、これで新居に引っ越してから10年間、住宅ローンの金利云々の問題は問題にならない。5年間、収入も手取りも税社会保険料も変わらず、光熱費も変わらず、住宅ローンの金利だけ変わる、ってこともあり得ないし。なので、ローンの金利だけ、しかもその0,数%をあれこれ気にしても、体制には影響ありません。気にするならもっと別のところです。

二つに、固定金利との差額として貯金した分を繰上げ返済に充てる。元金を減らすわけです。返済期間はそのままで、元金を減らす。金額にもよりますが、これで金利が上昇しても、元金が減るので、毎月の返済額はそれほど変化ない。以前と比べて、繰上げ返済手数料が安くなり、手続きも簡単になっているので。

私は、最初の個別相談=家づくり診断(または母親伴走)の際、相談者の家計の状況をしっかりヒアリングして、正しく把握します。家計の、お金の使い方をその時点で見直し、場合によっては、実現させるために、大リストラも強制しています。それをすることで、そもそもの家計がスリム、骨格がしっかりできますから、住宅ローンだけでなく、その後のトータルの家計も堅実な土台ができます。私に依頼してくださったお客様でローン破綻は当然、ゼロです。

家づくり診断で、何故そこまで踏み込むのか、それは家づくりの目的がお客様の幸せな人生に貢献するためだからです。家を建てる目的は家族が幸せな人生を歩むため。マイホームを手に入れることが目的ではありません。売れればそれでおしまい、ではない。これはアフターメンテナンス云々の次元の問題ではない。人生の問題だからです。

ちなみに、固定か変動かの問題は、家を建てると決めた後の話です。建てるかどうか、買うかどうか決めていない人にとっては、変動か固定かを検討する意味がありません。だって、賃貸だから。考えるべきは、家賃の値上がりの額とその時の対処法。何より、予期せぬ退去勧告は最大のリスクです。

いずれにしても、元気に、心も体も健康に、生きているかどうか。元気があればなんとでもなりますし、必ず打開できます。元気、健康であれば、仕事は必ずあるし、収入は得られる。

金利云々は自分ではコントロールできませんから、自分でコントロールできるお金と健康をしっかり管理すること。お金だけ管理して、病気になれば、働けなくなって、お金の管理が意味がなくなる。保険でカバー?一度はできるでしょうけど、次は保険料を支払う原資となる収入(稼ぎ)が減る、なくなるわけですから、保険を解約せざるを得なくなる。ちなみに、メンタルや内臓系での治療や入院があると、住宅ローンを貸してもらえなくなりますので、そっちの方がはるかにリスクが高い。ずっと賃貸と決めていないのであれば、つまり、いつか必ず持ち家になるのであれば、金利じゃなくて、健康な時にしか住宅ローンは組めませんので。

家づくり診断の申込みはこちら

https://docs.google.com/forms/d/1o1NliGreBHM66qvTlX8Rbt45b3jMPq6pAqlfpkQQCrA/edit?usp=drive_web

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。