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間取りの変更はできますか?自由設計のデメリットはご存知ですか?

子育ての家は6年前、2016年から建物を商品ラインナップ化しました。S/M/Lの3タイプと平屋タイプの計4タイプです。iPhoneのような家です。

自由設計を卒業した

子育て優先の家づくりという理念、スタンス、コンセプトは20年間変わりません。自然素材を標準としたワングレードも20年間、貫いています。貫いているというよりも、お客さまに対して、安全、安心、健康に永く暮らせるものを提供するのは当然の責務だと考えているので、貫く貫かないの問題ではないのです。

間取りの変更はできますか?

というご相談やお問い合わせをよくいただくのですが「できません」とお答えするのも、ちょっと違和感があります。子どもが伸び伸び育ち、家族が健康で、心豊かに安心して、安全に快適に暮らせる家を商品開発したものがS・M・Lであり、そのいずれかをお客様のご予算に応じて、お客様が希望する土地にお届けする(建築する)会社だからです。つまり、そもそも自由設計の注文住宅の会社ではないのです。

自由設計を卒業した理由

はいくつかあります。

逆に、自由設計のデメリットはご存知でしょうか?

どんな家ができるか、わからない

お金がいくらかかるか、わからない

どんな暮らしになるか、わからない

一般消費者が家づくりに抱く不安や問題は、まさに上記の3つなのです。クレームやトラブル、不具合、不平、不満、後悔の原因も、突き詰めていくと、思っていたのとは違うから、です。

要するに、イメージとちがう、問題

もう一つは、コストの問題です。自由設計はコストがどんどん上がっていきます。打ち合わせ、設計変更、積算、製図のみならず、職人さんたちもはじめての連続ですから作業効率は落ちます。自由設計でコストを抑えることは構造的に不可能です。自由設計はものすごくお金がかかるのです。

模型をつくる、サンプルを見せる、打ち合わせを重ねる、イメージに相違がないように、可能な限り尽力するわけですが、自由設計は試作品住宅になるのです。

経済的に余力があり、住宅建築に十分なお金をかける方は、建築家です。実際にそうしています。

一方で、私たち子育ての家が対象としているお客様は、平均的な年収の子育て家族です。富裕層ではありません。

家族が幸せに暮らせる家、健康で、安全で、安心して、心豊かに快適に、永く暮らせる家を低価格で提供するにはどうすればよいか、全国どこでも提供するのはどうすればよいか、それをかなえる商品を開発した。

iPhoneのボタンの位置やサイズは変更できないです。変更できないというよりも、つくり手側が試行錯誤と実験を経て考え抜いて、これだ!と世の中に発売しているわけです。そのコンセプト、製品を消費者、お客様が購入するかどうか、購入していただけるか否かです。

iPhoneは数年おきに新製品が出てきますが、スマホの形は最初に確立され、コンセプトは通底しています。それはアップルの企業理念、世界観、価値観の具現化です。

子育ての家は50年後、100年後も使ってもらえるようにデザイン、施工されています。50年後の子育て家族にとっても笑顔で健康で、心豊かに、と。シニアになった時にそのまま暮らすもよし、子どもたちに貸すもよし、売却する、賃貸する、いずれも自由な選択肢があります。

自由設計のデメリットの一つ、中古住宅での売却の際、売りにくい、資産価値が低価しやすいです。Aさんのこだわりは、Bさんにとっては使いにくい場合は容易に想像できるかと。戸建てに比べてマンションが売却しやすいのは、3LDK,4LDKなど、間取りが共通するからです。複雑な間取りや構造の建物はリフォームもリノベーションもメンテナンスもコストがかかります。日本の中古住宅の流通が進展しない根本的な理由の一つは自由設計だからなのです。

一生に一度の買い物で、今まで見たこともつくったこともないものを数十年のローンを組んで購入するというのは、リスクが大きいのではないでしょうか。当然、メリットはたくさんあります。それは自由設計だからこそのメリットですし、つくりたいものをつくるために自由設計があるわけです。目的が異なるのです。

子育ての家はこだわりの家をつくる住宅会社ではなく、子育てによい、家族が幸せに暮らせる家をつくる会社です。

補足:
建売住宅も、商品化された間取りが同じ建物を何棟も建てているのであれば、自由設計ではありませんが、毎回異なる間取りやデザインであれば、それは自由設計です。ただ、自由設計注文住宅と異なるのは、どんな家か、いくらか、現物が完成しているので、わかります。どんな暮らしになるかは、その建売住宅で暮らしている人の声を聞けば確認できます。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。