地鎮祭を終えて〜誰が何のために家を建てるのか?
2022/6/9 大村市で地鎮祭。私は東京出張の予定が入っており、夕方空港到着後、建築地に足を運び、ひとりで祈願。ジーンときました。
空き家が溢れる中で、あえて、家を建てる必然性はどこにあるのだろうか?
混沌とした社会において、あえて、家を建てる必要がどこにあるのか?
わざわざ家を建てなくていい。
安い中古でいい。
住めればいい。
狭くて窮屈でも安いからいい。
子どもがのびのび過ごせなくても通勤に便利だからそれでいい。
食べられればそれでいい。
着れればいい。
乗れればいい。
生きてるだけでいい。
やりがいとか生きがいとか喜びとか幸せって、一歩踏み込んだところにあると思います。真剣に向き合って、葛藤して、決断したその先に、あるんだと思います。
家づくりの仕事をさせていただいて25年が過ぎました。高級住宅の会社ではありませんが、お客さまが住宅ローンを組んで購入するほどの高額商品です。
常々考え、問うのは、私自身がお金をかけるだけの価値があると言い切れるか否か。売れるからつくる、儲かるから売る、言われたからやる、そういう次元ではなく、本当に価値がある、建てる意義があるか否か。どんな価値を創造すれば、それはお金を支払う価値があるのか。どんな家なら、建ててもらう意義、工事を請け負う意義があるか。
子育ての家だから借金してでも建てる意義がある。
家族が健康で、心豊かに、安心して、快適に、お金に困らない暮らしに役立つ家だから、建てる意義がある。
子どもと自分と家族の健康、安心、心の豊かさとお金を大切にする方にとって、子育ての家は建てる価値も意義もあります。
住まいは生涯必要です。家賃をこれから30年40年50年と支払い続ける人生が本当に自分の人生を幸せに、より豊かにしてくれるのかどうか。家賃5万円で50年で3000万円です。やっぱり、自分で自分が好きな家を建てた方がいいよな^^