MY LIFE

「支援する」とはどういうことか~なぜ2割引き?~

安全・安心な農産物商品であるにもかかわらず

「風評」被害で、買ってもらえない、売れない。

そういう困難を何とかしようと、いろんなところで

様々な支援活動が展開されているようです。

私が「?」と違和感を覚えたのがニュースで

大手百貨店やスーパーが、支援販促活動として

「応援セールを2割引きで」をやっていたことです。

なぜ、2割引くのか。

処分品ではない、丹精込めてつくられ、

震災被害を乗り越えて誕生した

安全安心の高品質商品です。

買ってもらうために、値段を下げる。

売れ残りなら分かります。

品質が低下しているのであれば分かります。

バナナのたたき売りなら分かります

しかし、そうではない。

ただでさえ風評被害で苦しんでいる生産者の方々の商品

すなわち

「命を2割引いて売ることが、支援なのか」

企業努力や使命とは、こういうときこそ

・ 通常価格で買って頂く知恵と工夫をすること

=相手(生産者)がどうすれば成り立つのか

・ できればプレミアム価格(義援金込み)として2割プラスして売る

=消費者に理解協力を仰ぎ、支えていただくこと

ぐらいの企画販売に尽力することではないだろうか。

義援金で受取った10万円というお金は、生活費で消えます。

しかし、丹精込めてつくった農産物を通常価格で買ってもらって得た10万円は、

生きる意欲、希望、事業継続の財源・根幹となります。

「社会が必要としてくれている」ことを示す、判断材料となる何よりの証拠なのです。

「捨てるよりマシ」という意見も分かるが、私は賛同しない。

なぜなら、原価割れ=赤字の販売は、事業継続の意欲を着実に奪っていくから。

こういうときこそ、2割プラスして買いましょう。

それが生産者の今日明日の現金収入に直結し、

被災地の未来や希望の礎となる

私たち庶民ができる復興支援です。

ぐらいのメッセージこそが

いま求められていると考えます。

付記:

レジに義援金箱を置いているという。

それはそれ、これはこれ、でしょ。次元がちがう。

価値を認め、その適正な対価を支払う行為こそが

生産者の尊厳を守る、尊重するということだと考えます。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。