小川の家はなぜクレームゼロなのか?
住宅建築会社って、クレーム産業と言われていますが、小川の家、クレームゼロです。私の記憶では15年以上、クレームゼロです。
マイホーム、家づくりにおいて、どうしてクレームが発生するのか?理由は二つあります。
一つは、セールストークで販売しているから。これにはキャンペーンや値引きも含まれます。
もう一つは、お客様ご家族のその後の人生が、ハッピーではないから。
セールストークに関しては、二つあります。
一つは、建売住宅などで、そもそも建物の品質に問題がある。
もう一つは、注文住宅の自由設計において、施主の要望に対して、無理難題を、できもしない、できる見通しもないのに、売上のために、引き受けたから。設計施工に問題がある。試作品住宅でよく発生する。
で、お客様のその後の人生がハッピーではないから、というのが実はかなり本質的な問題です。人間、幸せに暮らしていると、寛容になります。品質基準を満たしていても、ハッピーじゃないと、どこかに当たりたくなる。ストレス発散というか。駅員に文句言うクレーマーと同じです。
購入したマイホームが、家族の人生を幸せにしてくれるものであれば、家の外でのストレスも、自宅=マイホームに帰ると、解消され、自宅=マイホームでパワーを充電して、英気を養ってから、翌朝、外の世界で頑張れるわけです。
他方、これが、せっかく購入したマイホームが家族の幸せな人生に貢献しない道具の場合、逆効果になります。外でストレス、自宅=マイホームでもストレス、そのはけ口がクレームになって出てくる。住宅会社へのクレームに限界がくると(相手にしてもらえなくなると)、それは次は、コンビニの店員さんかもしれないし、職場の部下や同僚かもしれないし、ネットでの誹謗中傷がストレス発散の場になってしまう。
私は、クレーム社会の原因というのは、基本的に、自宅の居心地が悪いから、ハッピーじゃないからなんだと考えています。家に帰って元気にならないと、じゃあ、どこで元気になるのか。消費してもそれは蒸発しますから。やっぱり、自宅が自分にとって英気を養える場、環境であることは非常に大事です。
小川の家は、お客様ご家族が、心身健康に、快適に暮らせることを最優先というか、品質基準にして家づくりを行なっています。できないものはできないと、相談の段階で言うべきことは言いますし、諦めてもらうものは妥協してもらいます。それがお客様ご家族の、その後の、ハッピーな人生につながるからです。お客様がハッピーじゃないと、弊社にはブーメランでクレームがやってくる。不具合が多い家をつくれば、アフターメンテナンスが増える。
セールストークをしない、と言うのは、真実を伝える、と言うことで、イコール、嫌われます。要望を聞かないとか、対応が悪いとか、そう言う評価になる。それは仕方がないですが、結局、真実は真実。調子のいい話をしたところで、結局、それは嘘であり、いつかどこかで誰かが帳尻を合わせることになる。
おかしなマイホームを掴みたくなければ、アフターメンテナンスを確認するよりも、セールストークかどうかを吟味する方が有効です。セールストークとは、自分にとって耳の痛い話(デメリット)がないことです。条件のいい話というのは、そんなわけないですから^^