「1年後の未来にいるとしよう」〜事前検死(後悔の事前予測)〜
「1年後の未来にいるとしよう」〜事前検死(後悔の事前予測)〜
・今のまま、これまで通り、何もしない。その結果、1年後はどうなっているか(予測する)
・現在考えている計画を実行した。その結果、1年後はどうなっているか(予測する)
私が常々意識して考えている判断基準の一つに「明日、棺桶に入ったとしたら、後悔しないか」という物差しがあります。私には「人生でやっておきたいリスト」があります。リストをつくると「やっておけばよかった」と人生で後悔することが減る(と思う)。
できなかったことは後悔しないと思います。なぜなら、できなかったということは、やってみた、という事実があるから。やってみたけど、できなかった(実力不足や失敗)。でも「やらなかった」は後悔する。
「失敗」と「後悔」のちがいについて、私が以前から好きな例えがあります。それは
Aさん「大学選びに失敗した」
Bさん「大学に進学しなかったことを後悔している」
マンションや建売・中古住宅は、勢いだけで購入することができます。他方「家を建てる」という決断は、判断して、決めるべきことがマンションなどの不特定多数を対象とした売買物件の購入と比べて、はるかに多いです。ですから、無意識のうちに、物事が先送りされていきます。少し考えているだけで、半年や1年は、あっという間に過ぎ去っていきます。「キャンペーン」や「増税」でもあれば、判断のスピードも多少は上がるのかもしれませんが、自分で決めて進んでいく、という行為は、強い意志が必要になります。
「いま、決めなかったら、1年後、3年後、どうなるのか」を現時点で事前予測することは可能です。これまでと今の暮らしや家計の延長線を伸ばせばよい。その先に、よりよい未来が期待できるかどうかを想像するだけですから。
例えば、お金でいくと、アパートの家賃が6万円の場合、1年後には72万円、家主に渡すことになる(自分の資産が減り、家主の資産が増える)。子どもが成長すれば、室内はさらに窮屈になる。
周囲のクレームを気にして子供を叱ってしまうような住環境であれば、叱る回数がさらに増える。管理会社からのクレーム対応のストレスが増す。つまり、笑顔で子育てできない期間が増える。
子どもの体調があまりよくないのであれば、病院に行く回数が増え、仕事を休む回数が増え、治療費などの医療支出が増える。元気に遊べる幼少期が減る。
住宅ローンの返済可能期間は1年、短くなる。
「不妊治療」
「このまま授からずに、3年後、5年後、どうなるのか」という事前予測を真剣にするからこその「いま」不妊治療を我慢してでも、費用がかかっても行動するのだと思います。逆に、妊娠適齢期を過ぎてしまい「5年前にやっておくべきだった」となるかもしれません。
「夏休み、家族登山」
我が家は、夏休みに、家族で登山旅行に北アルプスに出かけています。かれこれ5年ぐらいになるでしょうか。これも単純に、3人の子どもの年齢を考えると、小、中、高、とそれぞれ進学していくわけで、一緒に遊びに行ける回数は限られるわけです。
ある程度、えいや!という気持ちを持って決断しないと、家族登山なんて行けないですし、ましてや長崎から北アルプスなんて(笑)
2017/8 燕岳(燕山荘)
でも、人生で、家族で、北アルプスの稜線に立てたら、幸せだろうな、楽しいだろうな、と素朴に思うわけです。だから、やってみる。もちろん、天気が悪いかもしれないし、実力不足で山頂には到達できないかもしれないけれど、それはやってみた、という事実が残り、後悔することはないし、イイ思い出話になります。
ま、家の広さが若干、狭いとかなんとか問題があったとしても、家を建てなかった人生と比べてどうか、ということです。「決断しないという決断をする」わけですから、その前提で、1年後、3年後の自分と家族の日常の未来を予測してみてください。
そして、「このままはイヤじゃ!」とあなたが感じたら、ぜひ家づくり診断サービスを申し込みされてください。
1年後の未来を決めるのはあなた自身の判断ですから。