雑なマイホームに35年ローンでよいのだろうか
趣味は長い距離をゆっくり走ること(ウルトラマラニック)です。2011年からはじめました。毎月200〜300km走ります。仕事柄、ありとあらゆる建築物が目に入り、観察してしまいます。建築物を眺めていると「雑」な建物はすぐにわかります。何が雑かというと、全てが雑。考えられていない、場当たり的、というのがよくわかります。特に築10年未満の個人住宅には目が行きますし、色々考えてしまいます。「このマイホームに35年ローンかあ」と。
人それぞれなので、よい悪いはありません。ただ、百円ショップの雑な商品と、35年ローンを組んで購入する雑な商品とでは、次元がちがうと思うわけです。
マイホームの場合、一度、購入してしまうと、買い替えは極めて困難です。失敗したと気づいたところでどうにもなりません。もちろん、金銭的な理由で、やりたかったけど、できなかった、ということであれば、特に失敗したとは思わないのです。自分の経済力の限界ですから。一方で、安物というか、お金をケチったこと、あるいは、依頼した住宅会社が失敗だったと気づいた時というのは、結構凹みます。買い換えることができないまま、これから半世紀も使うことになるわけですから。
失敗した原因が、こだわらなかったから、こだわりの不足なのか、こだわりすぎなのか、お金をケチったからなのか、お金をかけすぎたのか、頼んだ業者が悪かったのか、選んだ土地が悪かったのか、夫婦の対話の不足なのか、その組み合わせなのか、色々あるかと思います。
住宅会社ができることは限られています。できることの範囲内で最善を尽くすわけです。小川の家が心がけていることは、雑な仕事はしない、ということ。