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「建てたい」から「建てる」へ〜決断の前に結論を出す〜結婚したいでは永遠に結婚できない

相談者の状況は「家を建てたいんですけど〜」または「家を建てるかどうか検討中です」か「マイホームを購入するかどうか検討中です」というもの。中には、数年前にマイホームを購入したが、「買い替えたい」という相談もあります。

「建てたい」では、家は永遠に建ちません、と説明しています。
マイホームが欲しい、ではマイホームは永遠に手に入らないです。
マイホームを買う、家を建てる、と決める(言い切る)から、じゃあ、具体的に、どこで何をいくらでどうする、という話になっていくわけです。

「建てると決める」ために、情報が必要だというのは一理あります。
でも、情報がなくても、今のままではダメだな、いやだな、ハッピーにはならないな、と自分の直感、主観で判断すれば、それは情報などなくても、決めることはできます。

結婚すると決めるために、情報や知識が必要かというと、そんなことはないです。相手がいなくても、結婚すると決めることはできる。結婚すると決めてから、誰と結婚するのか、誰が結婚してくれるのか、いつなのか、と具体的に選択肢が明確になってくる。

建てたい、と、建てる、とでは、ステージが違います。
建てたいの延長線上に、建てる、があるとは限りません。
結婚したい、結婚したい、と言い続けている人が必ずしも結婚するわけではないのと同じです。結婚するつもりがなかった人が、結婚した、ということは多々あるように。マイホーム願望がある人が家を建てるわけではなく、マイホーム願望がなくても、家を建てる人は結構たくさんいる。必要に迫られて、ということでしょうか。

「自分は家賃をずっと支払い続けるのか」という自分と家族の住居の問題に関しての結論が、NOであれば、ずっと賃貸はあり得ない→持ち家→いつかは家を買う→じゃあ、いつなのか?何を買うのか、場所はどこか、お金をいくらかけるのか、という問題に対して、一つずつ結論を出していくことになる。

「ピンと来ない」「どこのハウスメーカーがいいのかわからない」とおっしゃる方がいます。それはなぜかというと、そもそも建てると決めていないから、です。自分自身の中で、自分の問題で、持ち家か賃貸か、に結論が出ていないから。どんなハウスメーカーでも、どんな土地でも、メリット、魅力はあります。ピンと来ない、というときに、物件やハウスメーカー、営業担当者に問題があるように解釈しているわけですが、自分の問題に結論が出ていれば、ピンとくるものが必ずあります。結論を出すまでに真剣に考えるから、アンテナが研ぎ澄まされていくのです。なので、結論が出ていれば、合わない、これは違う、というのもピンとくるわけです。

自分は家賃をずっと支払い続けるのか?
まずはこの素朴な問題、絶対に逃げられない問題に対して、YES,NOの結論を出してみてください。答えがNoなら、いつかどこかで何かを買うことを決めたことになる。それは70歳で現金で古家を買うことになるかもしれない。買うと決めたら、あとはどうするか、です。転勤族なら定年後、という結論が出る。仮にあなたが、35歳で、定年後という結論が出たのであれば、今、土地探しをしても無意味です。土地だけ買って30年後に家を建てる、なんて計画はリスキーですし、非現実的なので。

同様に、家を建てたい、という状況で、土地だけ探しても、どんな物件があっても、手付金を支払うことはできないです。なぜなら、家を建てると決めていないから。家を建てること自体に結論が出ていないのであれば、土地を買うという大前提ができていないわけですから、お金を支払うことはできないです。土地を眼の前にして検討している間に、他の「家を建てると決めた」誰かが、その土地に手付金を入れ、目の前の土地はあなたではなく、その人のものになる。

結論を出しましょう。一つ一つ、結論を出せる範囲に問題を細分化して、簡略化して。
たくさんの問題に同時に結論を出すことはできないからです。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。