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「増税前に買い物した人、手をあげて」〜お得は何がお得なのか〜

「増税前に買い物した人、手をあげて」
息子たちが通う公立中学での先生からの問いかけだとか。
 
私の消費や判断において、増税前に云々カンヌン、ポイント還元云々かんぬん、プレミアム商品券で得する(損する)云々カンヌンで左右されることはない。アプリのダウンロードで割引もやらない。
 
クラスのほとんどの子供が手を挙げる中、我が子はキョトンとなったそうな。帰宅して
「ね〜なんで増税前に何も買わなかったの?」と妻は尋ねられたそうだ。
 
必要なものを必要な時に必要な分だけ買う。
必要な対価を支払う。これは経営方針でもある。
 
9月は弊社決算。
 
課税(納税)を減らすために
「経費で落とせるから」
と言われることがある。
 
まあ、確かに、新調したいものはあるし、手を加えたいことも多々ある。だけど、じゃあ、それが今か、と。買えば、お金を使えば、減らせる税額以上に、キャッシュアウトする。
 
損得損得の文言ばかりが目につく。
 
家づくりの現場では、土地の取引で古家解体込み(更地渡し)と広告してあって、解体後の更地を念の為、試掘させたら基礎が残っていたり、上下水道引込み済みと広告してあって、取引を詰めてみたら、どちらも引き込みされていなかったり。リフォームやリノベで「相見積もり」で安価なところに依頼したら、、、、
 
売主や業者の目先の損得主義がトラブルの原因になる、2度手間3度手間になる。消費者にとっては「まさか」の事態となる。結局、高くつくし、場合によっては、取り替えしがつかない事態になる。
 
国家戦略として生産性向上を掲げているのに複雑な税率制度を強いて生産性を下げる。国力を下げる。
 
公教育の現場で「目先の損得勘定」という物の見方を教える。
 
「増税前に、なぜ駆け込み購入するのだろうか」という問いを立てれば、よき学びの機会になるのに。
 
「お得です」「安いです」と言われると、全て拒絶している私は多少損をしているのかもしれませんが「得した」と判断して乗っかっている人たちが経済的に富裕層かというと、そんなことはない。
 
三千円の商品を、百円、千円安く買おうとするよりも、三千円の商品それ自体を買う必要があるのかどうか。スーパーのレジ横で「ついで買い」をしないかどうか。
例えば、買った食材を捨てるのは、お金を捨てることだと私は思っている。
依頼してくださったお客様のお金は大切だ。大切だからこそ、価値があると判断したものだけに使わせてもらうように細心の注意を払う。価値を問う、適正な対価を問う、判断する。
住宅メーカーやマイホーム、物件を選ぶ際に「どこかいちばんお得か」なんて物差しで判断していると、比較検討していると、こんなはずじゃなかったマイホームとその暮らしが後から手に入ります。日頃の損得主義が大事な場面で判断を誤らせるわけです。
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。