お客様の暮らし

優先順位をつける、守る。

小川の家の暮らしを求めて下さるご家族が増えていること、嬉しく思います。

それもこれもお客様の声が表している暮らしを同じように求めているからだと思います。

ただ多くの人が誤解しているのですが、小川の家のお客様たちは「思い通り」を足し算して実現させたわけではありません。さらにいえば、当初の要望、例えば10の要望・条件のうち、1つか二つしか満足されていない場合の方が多い。1つか二つしか満たされないということは、イコール残りの8つは諦めた=手に入らなかったことになります。10のうち8つも諦めてそれでなんで当初の目的を達成できたのでしょうか。

子育て優先の家づくりを具体的に考え始めると誰もが同じ問題を抱えます。

・家族が心身ともに健康に暮らせること

・安心、安全な建物・住環境であること

・安心して支払っていけること

・安心して取引できること、業者が信頼できること、確実に手に入ること

・通勤30分~90分圏内

・~校区内、○○エリア

・土地は○○坪以上、日当たり、風通し、周囲の環境

まあー、箇条書きにすればありとあらゆる条件が出てきます。増えることはあっても減ることはない。

その上、一般的なニーズである、安くて便利で広い家を実現するよりも、さらにハードルが上がります。

これをすべて満たすものは、存在するのか、実現するのか。

答えはNOです。

実現させるにはどうするかというと、

上記の中で順番を決めるのですが、上から順番にしか手に入りませんし、はっきりしているのはすべては手に入らないということ。

1、2、3と手に入ればよしとする。

こう考え、判断できる家族だけがいまの暮らしをかえることができます。

ところが、1、2、3に加えて、4、5も絶対に譲れないとなるとどうなるか?

①4、5が手に入り、1,2,3が手に入らない

②4、5だけでなく、1、2、3という具合にすべて手に入らない

のどちらかになります。

これはどういうことかといえば、すなわち

小川の家の暮らし=子どもの健康的な暮らしより、いまの暮らしを選ぶ(今の方がマシ)ということです。

そもそもいまの暮らしはよくない、という判断でスタートしたはずの子育て優先の家づくりですが、目先の条件をピックアップしていくと、いつの間にか本来大切にすべきこと、動機や目的が置き去りにされてしまうのです。

お客様が迷うのは仕方がありません。

しかし、それに合わせて私たちがフラフラしているようでは信頼を損ねますし、なにより、小川の家の暮らしが実現させることができない=嘘をついたことになります。

私たちの優先順位、大切なもの、大切にする順番は明確です。

それをどんな状況に置かれても、なにが飛んできても、一貫して守らなければなりません。

優先順位をつけることは案外簡単ですが、

それを順守し、すべてが手に入らないことを受け入れることは難しい。

順守するからこそ、信頼される、実現する、約束を果たせるのだと言い聞かせる日々です(笑)。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。