初めての方へ

何から始めてよいかわからないというあなたへ

家を建てたいけれど、何から始めれば良いかわからない

というご相談は非常に多いです。

一方で、相談をためらう理由の一つも

「何から始めれればよいかわからないから、何を聞けばよいかも分からない」

「相談に行くタイミングがわからない」

実は相談の際に「何から始めればよいかわからないんです」という会話からスタートすることは、殆どありません。

最初のお尋ねは、いくらぐらいかかりますか?我が家でも(経済的に)大丈夫ですか?断熱材はなんですか?どうして自然素材を使っているのですか?平屋もできますか?なぜ2階リビングなんですか?土地探しもしてもらえるんですか?〜県でもできますか?といったことからから始まるわけですが、その方のご事情を伺っていくと、「何から始めればよいかわからないのです」となる。冒頭の質問(お尋ね)といっても、深く考えたというよりも、とりあえず聞いてみた、という感じです。

写真① 3/13 Hさま、上棟式、唐津にて。去年8月に初めて相談にいらっしゃった時の第一声は「いろいろ見たんですけど、何から始めればいいのか、わかんないんです」だった。

住宅会社のサイトをみる動機は

「今のままでは嫌だ、暮らしを変えたい、今の住居から出たい」からです。

賃貸で別の物件を当たってみても、今のストレスを解消してくれて、自分が望む暮らしを叶えてくれるような物件が見当たらない「だから家を建てたい、マイホームを購入したい」となる。

つまり、

本音の部分は「今のままでは嫌だ、なんとかしたい=暮らしと人生のストレスを解決したい」ということかと(諦めるかどうかは別として)

お友達の家を見たり、奮闘を聞いたり、いろんな広告をみたり(新聞、テレビ、ネット)、住宅会社のウェブサイトを眺めたり、住宅展示場やモデルハウスに足を運んだり、中古の物件をネットやチラシで見たり、建売住宅を見に行ったり、住宅会社のサイトを見るということは、それ以前かそれと並行して、意識しなくても、具体的に、何か一つか二つは、比較検討をしているわけです(問題が解決しない限り、ずっと続けることになる)。

ネットや雑誌や、住宅会社の営業マンや、失敗成功した知人友人などから、それぞれいろんな情報・助言があり、目にも耳にも頭にも入ってくるわけですが、結局のところ「私は何から始めればよいかわからない」ということに行きつくのではないかと思います。なぜなら、経験したことがないし、素人だし、人様の話は、泥臭い部分は表に出ないし出さないし、実際どうか、なんて外野にはわからないから。

マンションや建売住宅や中古住宅を買ってしまえば、それで解決するわけですが、(現時点で)買っていないということは、自分が求めているものは、そこにはない、ということ。だから、例えば、小川の家のfacebookを眺めたり、こうして私のブログを読んだりするわけです。

そこで改めて

「何から始めればよいのか」「家づくりの正しい順序」について、改めて私なりに考えてみました。

結論から言うと

「人それぞれ、正しい順序は違う」

ということです。なぜ正しい順序が違うかというと、それぞれの事情が違う、つまり、家づくりを始める前提条件が違うからです。

家を建てるという行為は、

土地を探して、調査して、土地を買って、建物の設計して、見積もりして、工事契約して、許認可とって、銀行を選んで、住宅ローンの申し込みをして、お金を貸してもらって、土地代を支払って、建物代金を支払ってもらいながら、地盤調査して、基礎工事やって、本体を組み上げていって、工事を進めていく、検査を受けて合格して、保証がついて、お引き渡しする、引っ越しする、お客様は、住宅ローンの返済が始まる、まあ、それだけなんです。

それだけなんです。

けれども、例えば、土地に関して、土地探しはどこから手をつければいいのか、どんな土地がよいか、気に入った土地が本当に自分たちが購入可能な物件なのか、その土地には法律上、自分たちが希望する家を建てることができるのか。不動産業者さんが「大丈夫です」というのは、どこからどこまでが大丈夫なのか。

あるいは、住宅会社はどこがいいのか、大手のハウスメーカーがいいのか、地元の工務店がいいのか、知り合いの大工さんがいいのか、モデルハウスはわかるけど、自分たちが頼んだら、実際には、どんな家ができるのか、いくらかかるのか、使いやすいのか、快適なのか、支払っていけるのか、貸してもらえるのか、住宅ローンはどこの銀行で借りた方がよいのか、自分で決めないといけないこと、判断しないといけないことが、たくさん出てくるわけです。まあ、面倒ですよ、手間ですよ、判断していくのはストレスですよ。

<土地が見つかれば〜幻想>

例えば、まずは土地探してから始めている人は、土地が見つかれば、全てうまくいく、と思ってる方が多い。今週末、仮に、いい(と思う)土地が見つかったとしても、自分たちの経済力で、購入可能な土地代金の上限がわかっていて、かつ、土地の手付金を支払う用意ができていないと、土地の契約はできないです。なぜなら、その次のステップにある、お金(住宅ローンや自己資金)の問題とか、建物を建てたら、結局いくらかかるのかとか、その費用を賄えるだけの裏付けのある準備や計画ができていないわけですから。ですから、具体的な土地探しは、全体の費用も含めた、裏付けのある全体計画、見通しを立ててから、始めましょう、となる。

ひとまず思いつくことというか、ネットや友人知人の情報で、動いてみるんだと思います。でも、自分にとってどうなのか、となると、これがわからないわけです。決めなきゃいけないことは色々あるとは思うんだけど、じゃあ、私は、我が家は、何から始めればよいのか。私の、我が家の解決すべき問題は何か、これは、素人で、未経験の方には、わからないです。なぜなら、プロである私でも、その方の状況や事情をよくヒアリングして、しっかり考えないと「正しい順序」は見えてこないですから。

いずれにしても、具体的に進まないということは、何か問題があって、障害があって、それを乗り越えていない(解決していない)ということです。

何が問題なのか、その問題が、自分が自覚してる問題なのか、自覚できていない問題なのか、この極めて重要な部分が自分とパートナーにはわからないわけです。本人が問題だと思っている問題が、実は問題ではなく、問題ではない、解決していると思っていることが、実は最大の問題というケースも多々あります。あるいは、後でよい(具体的に進んでから)と思っていることが、実は、まず最初にやるべきことだったりするわけです。

家を建てる行為は皆同じでも、家庭の事情がそれぞれ違います。自分の気持ちもパートナーの気持ちも、子どもたちの心身の健康状態も、何より経済状況も、変化していきます。ご近所さんも変われば、同じお隣さんも、ストレスを抱えると対応が変わってきます。家主の事情も勤務先の事情も変化します。子どもが一人が二人、2歳が4歳に、状況はどんどん変化していくわけです。

変な不動産業者に関わると、おかしな話になりますし、良かれと思って依頼した工務店さんやハウスメーカーさんと、先に進むほど、なんだかうまくいかなくなるケースも多々あります。

家を建てるためにやることは、A、B、C と決まっているのだけれど、その順序が A→B→C の人もいれば、B→A→C の人もいれば、C→A→Bの人もいれば、Dとか、Eとか、山田さんでは出てこない問題が斎藤さんには出てくる、加藤さんにはさらに複雑な形で出てくる、それらの問題を解決しないと、家が建たない家庭もあるわけです。

写真② Hさんの場合、奥様のご両親の理解と協力が、実現には不可欠だった。

家を建てるときには、人生をどうするかという、いろんな問題を考える必要が出てきます。問題と言っても、自分で解決できる問題と自分ではどうにもできない問題があり、それも整理する必要があります。

自分ではどうにもできない問題は、要するに、問題ではないわけで、それを考えても仕方がないし、考える意味がない。それよりも自分にしかできない解決できない問題、自分が決めないといけない問題を明確にして、その解決にエネルギーを集中させ、一つ一つケリをつけていくことで、具体的に道が拓けていく、実現に近づいていくわけです。

何から始めればいいかわからないという思いは、つまり、自分が置かれてる状況がよく分からないわけで、私もその人が置かれてる状況は、話をよく聞いてみないとわからないわけです。

ですから小川の家では、電話相談や家づくり診断サービス、この二つの無料のサービスを準備してます。なぜなら、資料はこちらのことを一方通行で伝えるだけですが、家づくりは双方向だからです。幸せな人生を構築して行くために、一緒に問題を解決していく、それが小川の家の子育て優先の家づくりなので。

「あなたが、何から始めればよいのか、私にも分からない」わけです。ですから、まず事情をお聞かせください。そうすれば、問題は特定できますし、何から始めればよいのか、その順序をお伝えすることとその解決のお手伝いもできます。

写真③「小川さん、本当に、家が建ちましたねえ」

正しい順序を踏めば、小川の家とその暮らしは、必ず実現します。

家づくり診断サービス・電話相談
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
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