誕生ウォーク②
自宅から1.5k付近に消防署があります。
消防車はもちろん、訓練施設もあり、見学できます。
ここまでは「レスキュー見に行こう」で歩きます。
ちょうど、朝の訓練準備中で、しばらく眺めました。
当然「まだ、みたい」という。
知らん顔して手をつなぎ、誕生ウォーク再開。
すぐ近くにバス停があります。
「バスに乗りたい」
数ヶ月前、「これ以上歩けない」と泣かれ、
ここからバスに乗って公園へ行ったのでした(笑)
「今日は、誕生ウォークなの」と聞き入れず、通過(道中5分間隔でバスが通り過ぎていく)。
海岸沿いに出る。
魚がいる、船が泊まっている、船上でおじさんが何かしている、、、
気分がまぎれると、歩く。
またバス停。
ここから先、キハチ&イッペイと私の本格的な戦いが始まる。
「バスに乗りたい」
「今日は、誕生ウォークなの」
渋々歩き出す-バス通過
「バスに乗りたい」
「どうして?」
「バスに乗りたいけん。バスに乗って水辺の森公園に行きたい」
「歩いて行ってるじゃん」
大きなパチンコ店の前を通過(快晴の日曜日、すでに満車)
渋々歩き出す-バス停&バス通過
{バスがイイ}
「パパ、お金持ってきてない」と言った後、ウソついてはいけないと思い~
「パパ、’水辺の森公園までのバス代’持ってきてない」
「もういや、バスに乗りたい」
「バスがイイ」
「どうして?」
「だって、バスが早いし、ラクだもん」
「どうして、早く着かなきゃいけないの?」
「だって、早く着きたいもん」
「早く着いて、どうするの?パパ今日、急いでないし」
ようやく、女神大橋が見えてきた
もうすぐ「休憩」タイム~おやつを餌に励ます~
渋々歩き出す-バス通過
海岸沿いに出た。
ちょうど、魚がかかった!
ボラなり、、、おじさん海へ返す
「どうして、海に返したの?」
「狙ってた魚じゃなかったから。ボラ、マズイし」
ここで休憩(歩道にレジャーシートを敷いて)
クッキーなどおやつを分けあう。
通り過ぎる車の人たちは、苦笑い(笑)
イッペイが「こぼした」という。
水筒は僕が持っていたのに???
もらしてた(笑)
めずらしい。
彼も緊張しつつ、我慢してここまで来たようだ。
確かに、トイレ休憩してなかった。すまん。
おやつはあれど、替えのパンツもズボンも持参していない。
仕方なく、パンツだけ脱がせ、ズボンをはかせる。
「そのうち、乾くさ」
「うん、そのうち乾く」
水遊びをしたと思えば、どうってことない。
バスに乗りたい、バスがイイ、、、、
バイク店~カッコいいバイクが並ぶ~
宅急便の集配センター~いつものトラックがたくさん~
釣具屋さん、交番、トンネルを抜ける方が近道だけど、狭くて危険なので迂回。
小さな造船所がたくさん、超大型のクレーン、船、ボート、でかいスクリュー、いろいろ。出発して2時間ちょっと。日産、結婚式場、トヨタ、ファミレス、バスターミナル
あと2k弱のところで休憩
座れるところはバス停のベンチしかない。
また、バスが通過していく。
「バスに乗りたい」
あとちょっとでゴールだから頑張ろう。
ここでイッペイをおんぶする。よく頑張った。
妻と奈南が乗った車が通り過ぎて行った。
待ち合わせの水辺の森公園。
ようやく、ゴール!
歩けないと言ってたイッペイは、
ママと奈菜ちゃんを見つけると、走り出した。
キハチは緊張からの解放と疲れがでたようで、泣きだした。
8k弱、3時間、完歩。
車に乗って、妻の実家へ。
おじいちゃん、おばあちゃんに褒められる!
夜、おじいちゃん&おばあちゃんから、
ケーキにご馳走に素敵なプレゼントをいただく。
大人:「誕生ウォーク 楽しかった?」
キハチ:「全然、楽しくない!」
パパ:「そりゃそうさ、楽しいからやったんじゃないから」
大人たち:「そのうち、じわーと達成感くるよ」
翌日、
キハチもイッペイも誕生ウォークの話を振ると、
「ニヤっと」自信ありそうな表情をした。
父:「また、やるか?」
キハチ:「やらない」
追伸:いつも車で通り過ぎるたった20分弱の道のり。
3時間かけて歩かせて何になる?と思う。
車でラクして20分じゃ、単なる移動だけど、
子どもと歩けば、思い出になる、達成感を味わえる、そして、「パパの馬鹿、バスに乗りたい」が耳に残るぐらいでしょうか(笑)