初めての方へ

家づくりで見栄を張るのはお金が余ってから

それは要望ですか?
それとも見栄ですか?
それはいちばん大事なことですか?

あれも欲しい、これも欲しい、あったらいい、理想は○○
欲しいもの、すなわち要望リストは無限に連なる

・自宅でお友達を呼べるようなサロンを開きたい
・自宅で料理教室をしたい
そのスペースが居住スペースとは別に欲しい。

私が対象とする家づくりは、子育て世帯の自宅、すなわちマイホーム。
経済力はというと、殆どは世帯年収1000万円以下です。

一口に家づくりといっても、別荘もあれば、セカンドハウス、二世帯住宅、不動産投資もあれば、隠居もある。小川の家は庶民の子育て住宅を専門としている。

<例えば来客用の駐車場>
弊社の相談者・依頼者の中で賃貸アパートで来客用の駐車スペースをお金を出して借りている方は殆どいない。
土地を購入する際に、自己所有の車+来客用の駐車スペースを確保しようとすると、その分、お金はかかる(コストは増える)。それを支払えるだけの経済力があれば、それは可能です。

現実はどうかというと、以前にも書きましたが、

家を建てるからといって自分の稼ぎが増えるわけではない

アパート暮らしで来客用の駐車場を借りるだけのコスト負担ができない(しない)人が、マイホーム購入において、来客用の駐車場を確保しようとすると、その分のコストをどうするか、という問題が生じる。

自宅に来客用の駐車場もあるというのは、あるに越したことはないわけですが、それを実現するためには
①追加コストを負担する(住宅ローン借入額を増やし、毎月の返済を増やす。予算を増やす)
②建物本体(自分たちの居住スペースや住宅の品質)を犠牲にする
③地価の安いところを選ぶ(利便性を犠牲にする)
のいずれかしかない。

<例えば、ゲストルーム>
駐車場と同様に、親戚や友人がいつでも宿泊できる部屋、すなわちゲストルームも確保しようとすると
上記と同じように
①お金をかける(予算・借金を増やす)
②建物の品質を削る(安いお肉をたくさん買う)
③極めて安価な土地に建てる
のいずれかしかない

地価は、中心部に行けば高額になるし、田舎に行けば安くなる。
価格=品質×量だから、価格(予算)が一定で、量(建物の延べ床面積)を増やすためには、品質を犠牲にするしかない。

ゲストハウスを建てるのであれば、ゲスト最優先。
だけど、マイホームを建てるのなら、ゲストは後回し。
小川の家は、家族の心身の健康優先、子育て優先。だからゲストの話は後回し。
後回しというのは、犠牲になるということではない。
本人の経済力しだい、ということ。
私たちは、無意識のうちに背伸びしたがるお客様の背伸びを後押しする住宅会社ではないですし、品質=暮らしの質、安全性、快適性を犠牲にしてまで、ゲストを優先することはしません。ですから、後回しにしませんか、大事な部分が担保・保証されて、お金が余ってからにしませんか、と伝えます。

私の自宅にはゲストルームはありません。
ゲストのための駐車場もありません。
私が29歳で自宅を購入したときにそんな経済力など私にはなかったからです。

都市型のマンションにお住まいの方でも、ゲストルームがあったり(120m2以上は必要)、来客用の駐車スペースまで借りている方というのは、庶民にはいないのではないかと思います。

つまり、購入している人は、皆さん自分の経済力を自覚しているし、購入できない人は、現実より見栄の方が優先されてしまう、その結果、堂々巡りに陥る、なにも手に入らない、機会を失う、となるのではないでしょうか。だれも「君は見栄っ張りだよね」とは言ってくれない。ましてや住宅会社や不動産業者の方が指摘するわけなどない。

もちろん、住宅には多くの選択肢があります。ゲストルーム、部屋数を優先する人は、建物の品質が犠牲になるのはやむを得ない、と判断しているわけです。古い中古住宅を選ぶなど。つまり、見栄を張っているわけではない。

見栄は大事ですが、
いちばん大事かというと、
私はいちばん大事なものは家族の心身の健康だという考えなので、見栄はいちばん大事ではない。
毎日家族が笑顔で健康に暮らせることがいちばん大事。
親戚が遊びに来て、泊まる部屋が自宅になければ、ホテルを使ってもらって、その費用を自分が負担すればよい。
駐車場がなければ、最寄り駅や民間の駐車場があるところまで自分が送迎すればよい。
年に何回あるか、人生で何回あるか。
それよりも、家族の毎日の暮らしの質にお金をかけることを優先します。

ゲストルームは、お金が余ってからにしましょうね

が私の口癖。
そういう順序にすれば、家族の心身の健康な日常は担保され、余剰資金でゲストをいつでも呼べるマイホームが叶います。


※ゲストルームあり@SMILEFUL Lタイプ
順序=目的をまちがうと、
こんな筈じゃなかったマイホームになるか、
マイホームそのものが実現しません。
*******
家づくり診断申込み:info@ogawanoie.jp

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。