子育ての住環境

日々減り続ける命をどこで何に消費するか

生きているということは自分の命をどこかで何かに使っていることだと思います。

家づくりの相談というのは、基本的に、人生における、いろんな物事に関して、あれをしたい、これをしたい、あれができるのか、これができるのか、いくらかかるのか、払えるのか、やっていけるのか、必要か、どっちが得かということを考えて、判断して、選択していくことに関することです。

僕も毎日、あれこれ考えるんですけど、あれこれ考えているということはその対象となる物事について考えるということに命を使っているわけです。

で、ふと思うことがあります。

こんなくだらないことに命を使うなんて、馬鹿らしい。
僕にとってくだらないことが、ある人にとっては重要なこともあるわけですが、僕の命なので、その使途や価値や意義は僕の価値観(主観)によって判断されるわけです。

会社としてどうか、となると、僕は経営者なので、社員の命を使ってやる意義があるのかどうか、という視点で考え、判断します。その判断基準となるのは、会社のミッション、経営理念。

小川の家のミッションは「家族の幸福な人生の構築に貢献する」こと。

つまり、
あれやこれや毎日あるわけですが、「それってお客さま家族の幸福な人生の構築に貢献することになるのかどうか」という問いが、やるかやらないか、何をやるべきか(やるべきではないか)の判断基準になるわけです。

たとえば、小川の家は大きな家には対応していません。
なぜかというと、家のサイズがある基準を超えると、家族が家の中で離散するから。

住宅会社の経営からすると、できるだけ大きな家を建ててもらった方が売上は増える。
でも、小川の家の価値観からすると、立派な家を建てた、家族の会話は以前より減った、これではダメなんです。会社の存在意義と180度ちがうことをやったことになる。

同様に、我々は、心身健康な暮らし、という価値観を大切にしています。
なので、価格を抑えるために、ビニールクロスを使うという対応はできない、やってはいけないことになる。

落ち葉がイヤだからという要望に対応して、庭をコンクリートで固めてしまうなんてことも、やってはいけないことになる。

お客様から要望があろうが無かろうが、必ず木を植える。しかも、たくさん。心の健康のために。心の豊かさを失わないために。幸福な人生の構築に貢献するために。

ニーズに対応すると対応してもらった人の満足度は高まる、と思われがちですが、必ずしもそうとは限らない。
安くしてくれと言われたから、安モノ(それなりのモノ)をつくりました。
いや、安くしてくれとは言ったけど、それは品質が担保された上での話で、、、、

これが家づくりでなければ、この失敗は次に活かせる。
その商品、そのメーカー、そのお店で買わなければよい。
ところが、家の場合にはそうはいかない。

で、一生に一度の家づくりだから、失敗したくないから、満足したいから、という理由、目的で、あれこれまた自分で考えて、たくさん調べて、自分で決めて、というスパイラルになるわけです。

そこで、僕はどう考えるのか。
いや、わかりますけど、それにまた命を使う価値ってないですよ。
お客さま家族の幸福な人生の構築に貢献する、という物差しをあてるわけです。
で、お客様にいっちゃうわけです
「もうね、そんなくだらないことに命使うのやめて、大切なことに命を使いましょうよ」と。

大切なこととは、子どもと過ごしたり、本を読んだり、夫婦でお茶したり、庭に植える木を選びに行ったり、家族で料理をつくったり、そういうことです。

なぜなら、小川の家は「標準品として」これで十分幸福に暮らせます、というレベルまで考え抜いて商品を提供しているからです。

上記は家を建てると決めて、具体的に家づくりを進めている方の場合。
家を建てたいけれど、、、、の方は、大切な自分と子どもと家族の命をいま、どこで、何に消費してしまっているのか。いつまでその命の使い方を続けるのか。どんな家か、どこに住むか、よりも、そもそも、今の住まいで命を使い続けることが果たして幸福な笑顔な人生になっているのかどうか、を問う必要がある。

命って基本、減る一方だと思うんですよね。減り続ける命を何に消費するのか。

で、今年の大きな目標の中で重要なことがあります。
それは依頼して下さったお客様の命をより大切に使わせて頂くために、ご決断、ご注文頂いたら、可能な限り最短最速で完成させてお引渡しすること。
アマゾンでポチっとしたら、やっぱりできるだけ早く使いたい。
使える命は、日々減っていくばかりなので、家族が豊かな心で健康に、快適に暮らせる住まいで、一日でも長く命を使って頂けるよう、創意工夫、尽力したいと思います。

そのメリットは、コスト面にもあります。
それはお客様が無駄な家賃を支払う必要がなくなります(品質に影響を与えないコスト削減方法)

とにかく、いろいろ悩んだり、考えたり、する際には
「これに自分と愛する人、大切な人の命を使う価値があるのか?」と問うてみるのもよいのではないかと思います。
そうすると、どうしても必要な場合を除き、行列に並ぶこともなくなります。

家づくり診断(無料):info@ogawanoie.jp
資金診断(無料):https://docs.google.com/forms/d/1dvuU79nEbPnHdSIaVdj8eBd7R8sMsqqX0BYz_e_p4Vk/edit

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。