人生の24分の1
一日1時間、健康維持の為のジョギング時間を確保しようとすると、
かなりの工夫が必要です。
私の場合、平均週3回~4回走っているのですが、
これでも結構大変ですし、
ついつい、「運動は後回し」となりがちです。
※すぐに心は折れるし(苦笑)
でも、ですね。
人生の24分の1を
残り24分の23を健康に過ごす為に使う(確保する)ということは
すごく効率が良い、と思うのです。
だって、健康を害してしまえば、
仕事も子育ても趣味も
様々な人生の営みを楽しむことに
支障をきたすわけですから。
実現に至りませんでしたが、
以前こういうことがありました。
私が提示した建築候補地は、通勤時間40分でした。
(依頼主の現通勤時間は約1時間であり、資金力と周辺環境を考慮しても、家族が心豊かで健康に暮らせる要件を満たしていると私は判断)
その方の結論は、こうでした。
「通勤30分以内じゃないからNG」
→30分以上は「考えていない」とのこと
→今のままがよい
→シックハウスの子育てがよい
私はこの苦い経験を踏まえ、
「通勤時間・距離の考え方」を改めました。
(通勤)許容範囲=30分以内
ではなく、
(通勤)許容範囲=決めない
ことにしたのです。
※その都度、周辺不動産市況及び依頼主の資金力を踏まえ、最善案を提示
40分で受け入れない人もいれば、
1時間でも喜んで受け入れる人もいる。
前者は、「一日20分も犠牲にしてまで、妻子が健康に暮らせる必要はない」と捉え、後者は、「たった1時間で妻子はもちろん、自分も健康に暮らせるなら」と受け止める。
私たち小川の家への依頼の前提とは、
①大切な家族(子ども)の健康を何より大切にしたい
②現住居及び住環境が、シックハウスなど、
子どもを心身共に健康に育てるという視点において、好ましくない。
③無理な住宅ローンを組んでまでは、やらない。
となっています。
駅近くに住みたい人は
そもそも小川の家に依頼などしないのです。
にも拘らず、上記のようなことが現実には起こる。
私(小川の家)は、
子育て優先の家づくりを通じて、
家族の心豊かで健康な暮らしを提供しているのであり、
田舎暮らし、自給自足を提示しているわけではない。
1日1時間、人生の24分の1を何に使うのか。
ふと立ち止まって、
真剣に1時間考えてみる価値は十分あると思います。