私たちの考え

同期が同期に講義する

お盆に母校熊本大学工学部から同窓会の案内が来た。

「ホームカミングデー」と題し、大学に集い、教授の講演を聞き、学内施設を見学し、その後は各期、各学科に分かれて同窓会をしてはどうか、というありきたりのものだった。

いつものようにゴミ箱へ、といかず少し目を通すと、案内に平成8年卒と書いてある。つまり全卒業生ではなく、10年刻みで送付されている。なるほどね。

卒業して10数年、同窓会は開催していない。

案内の企画では魅力に乏しく、集まるはずもない。

ただ、この案内が同期みんなに届いていると思うと、ひょっとしたら良い機会かも知れないと、思い立った。

単なる飲み会では日本のみならず、世界に散らばる同期が熊本に集うことはありえない。そこで、「同期が同期に講義する」という学びに加え、温泉一泊と合わせたら面白いのではないか。

連絡の取れる熊本在住の親友S君に、企画内容を話してみた。彼も言う「面白いかも」と。ただ、全体の連絡網などなく、さてどうするか。そう、メールの転送です。各自数名ずつぐらいであれば、連絡先を知っているはず。

同窓会のテーマは、【学んで遊ぶ】

大学の講義室を借り(准教授として大学に残っていた同期M君が尽力して確保してくれた)、参加者から4名、各自の最先端の仕事を質疑応答とあわせて、同期が同期に30分講義する。在校生や教授陣にも開放する。大学教授が卒業生から講義を受けるという逆転の発想です。その後、阿蘇の温泉で宴会という流れです。目標は、全員連絡(笑)

経緯を含めた案内文と企画書を添付して、送信。

いやー、予想以上のスピードで、転送されていきました(笑)

転送された名前を見ていると、懐かしい。

おそらく案内を受け取ったみんなも同じようでした。

一番驚いたのは、みんなさばける(笑)

届くメールに「仕事できる」オーラがにじみ出ている。

同期は60名弱なので、4~5人でもやろうという話をしていたのですが、10名を超え、何とか様になりそうです。ただ何よりの収穫は、これを機に、旧友がつながったことです。みんな30歳も後半となり、それぞれ最先端の難しいプロジェクトで責任ある立場で公私ともに活躍していることが伝わってきますし、同期に刺激を受ける、というのはかけがえのないものです。

私は生れてはじめて、同窓会の発起人をやってしまった(笑)

大学の同窓会事務局からの案内はあれど、同期の自発的企画というのは初めてなのです。

仕事の都合で参加できない人からも多くのメッセージが寄せられています。一人はドバイの地下鉄、一人はダムの検査、橋の竣工検査、沖縄の現場、関西のトンネルなどなど、ゼネコン、コンサル、大学の研究者、官公庁など様々。

参加者が決まり次第、講師陣とテーマ、宿の選定が始まります。

同窓会が楽しみです。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。