実現分岐点
イイ仕事をしたいというのも欲ですし、
収入を増やしたいというのも欲。
欲がなければ人生は良くならないのですが、
例えば、もっと楽して儲けたいというレベル(質)になると怪しい状況になってくる。
今の暮らしを変えたい
明るく楽しく健康的に暮らせる住環境を手に入れたい
これらは、欲がないと生まれません。
子育て優先の家づくりにおいて
その要望が実現可能かどうかの線引きは、
本人の資金力でおおよそ決まります。
年収500万円、頭金500万円の家庭と
年収1000万円、頭金2000万円の家庭では
同じ要望・要求であっても、
それが手に入るかどうかの判断は、
すべて本人の資金力次第です。
この仕事で日々鍛えられている私ですが、
私が提示する実現計画案というのは、
依頼者にとって
家族が心豊かで健康的に暮らせる、
暮らし続けることができる住環境の中で、
最も実現性と質の高いと判断した内容です。
実現する上限ギリギリといったところでしょうか。
依頼者が私の提示した内容で納得(満足)できず、
それ以上を求めれば、その先には2つしか道はありません。
ひとつは、手に入れたとしても近々家計が苦しくなる。
もう一つは、今の暮らしがずっと続く=心豊かで健康的な暮らしが手に入らない。
のどちらかです。
実現ラインでよしとするか、NOと判断するかは、
その場になってみないと分からないのですが、
実際には、本人が今まで生きてきた中で習得している感覚です。
つまり、今まで欲しいものは欲しい時に手に入れる生活をしてきた人は、
家づくりの局面でもその習性が発揮されますし、
堅実な暮らしをしてきた人は、
ギリギリのところでも堅実な判断ができます。
手に入るモノを評価・満足できずに、
手に入らないものまで当然のように要求する。
その結果、手に入ったはずのものさえ、手に入らない。
つまり、今の暮らしは変わらない。
大欲は身を滅ぼし、少欲は身を助く。
少欲とは、大切なものを大切にする。
身の丈に応じたものでよしとする。
あらゆるものが誰でも簡単に手に入りそうな時代だからこそ、
堅実な暮らしを歩む為には、
そういう姿勢と判断力が求められるのではないでしょうか。
私ごとですが、誰でも自分の欲が大欲だとは認識していないのですが(苦笑)
物事がうまく運ばない時には、まず自身の欲を8掛けにすることから始めるよう心掛けています。
注意:朝UPした時と内容・文言を一部修正しています。夕方ちょっと違うな~と、誤解を与えてはいけないと思いましたので。ブログって難しいのです(苦笑)