MY LIFE

私なりの熊本支援〜忘備録〜

忘備録@私なりの支援
まず、4/17日午後のこと。
個人で自家用車に支援物資を積んで被災地に入って渋滞を引き起こす一台となってしまい、申し訳ありません。
「感情で動くのは愚か者」というFB投稿を多数拝見します。
ま・さ・に、オレ。
事実を挙げるとすると、
4/16(土)の時点で行政が個人の支援物資を積極的に集約して、
被災地の各家庭や避難所に当日中に届ける仕組みは確立できていなかったと思います
(実際に、届いていれば個人で動かない)。
少なくとも私が得た情報の範囲では
私の身内が困っている問題を解決できる行政・プロのスキームはなかった。
※レスキュー隊は地震発生直後に赴いている。
通常の行政や政治家の組織の動きや仕組み(階層)で判断する限り、
刻々と変化する状況に応じて、
スピーディーで柔軟かつ、的確な対応ができる組織であるとは思えない。
【渋滞(高速道路)について】
高速道路では、災害支援車両専用に追い越し車線を1車線分空けてありました。
警察の誘導もあり、一般車両が数キロにわたって走行車線に並んでいて、
その隣の車線が空いています。一般車両がそちらにはいることはしていませんでした。
【渋滞(一般道)と県外からの一般車両について】
震災以前から、もともと植木インターと3号線は、常時渋滞しています。
高速道路が通行止めになった影響で、渋滞はさらに深刻になったわけですが、
私が半日熊本にいた限りでは、県外ナンバーの一般車両は殆ど見かけませんでした。
余震、通行止め、大渋滞、「個人で動くな」という状況下において、
あえて個人で入る人は少なかったのだと思います。
つまり、殆どが熊本ナンバー。被災された方々が自家用車で物資や水、
お風呂を探し求めて、移動し、それが大渋滞の要因になっていたりする。
責められるものではない。
【問題は警察の誘導がないこと】
一般道については、高速道路とちがい、警察の誘導がないために、
災害関係車両が巻きこまれている状況になっていました。
これは行政間のやりとりで解消できると思います。
困っている方々の状況は刻々と変化します。
熊本といってもその範囲は広く、被災の状況もまったくちがいます。
必要としている物資も違います。
熊本市中心部から10km離れれば、大渋滞とはいえ車で1~2時間行けば、
隣町には水も食料も電気もガソリンもあったりするわけです。
行政や組織だけでは解決できないことが明らかとなるから個人で動くしかない
という判断もあるわけです。
※今後は各自治体が発生から12時間以内に、
個人の支援物資を集め、24時間以内に避難所に届ける、
という仕組みができると思います。
どなたかが書かれていた通り、
「往復10時間の移動分、あなたが働いて、
その分を寄付した方が合理的であり、効果的、経済的である」
そうです。まったく同じことを考えました。
「オレのコストを寄付した方がより多くのモノは
いつか誰かに届けられるなあ、確実に。
倉庫で眠ることも含めて」とソロバン弾きました。
つまり、経済合理性ではアウト。
でも、人間なんですよね。
僕は東日本大震災のときに、
自分ができることは寄付と東北の農産物を買うことだけだった。
今回、私は隣県(長崎)に住んでいるわけですし、
隣町で仲間が’いま’困窮しているわけです。
同じペットボトル1本の水でも、
生きる勇気も与えてくれる水ってあると思うんです。
個人で熊本に行くことはもうしませんが、
届けたいものには、心も含まれてるってことです。
小川の家のお客様ご家族は全国22都道府県にいらっしゃる。
もし被災された場合には、
次は12時間以内に物資(元気)を届けようと思う。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。