マイホームへの要望は、支払い能力に関わらず、同じである。
大金持ちではないかぎり、
住宅購入に費やせる予算には
上限があります。
その予算の上限は
各家庭に応じて異なります。
一方で、
要望を叶えるには
応分の費用がかかります。
たとえば、
土地の購入。
不便な所よりも
利便性の高いところの方が
土地代は高いです。
同じ立地条件でも
敷地面積が広い方が、
狭い方よりも高額です。
建物への要望も同じです。
床下暖房のある家と
そうではない家とでは
建築に要する費用は異なります。
我が家の予算はいくらぐらいなのか?
我が家の総予算とは
自己資金+借入額です。
自己資金とは
あなたと配偶者と子ども名義の預貯金残高に、
ご実家からの援助金を加えた額です。
借入金とは
①あなたが毎月返済できる金額と、
返済できる期間から逆算された額
―返済可能額
②お金を貸す側が、あなたの年収、年齢、勤務先などから逆算した
あなたに貸せる額
―融資可能額
のいずれかです。
我が家の予算=支払い能力は
我が家の事情で決まります。
1億円の人もいれば、
2000万円の人もいる。
一方で、
マイホームに対する要望はどうか、というと
1億円は極端かもしれませんが、
5000万円ぐらいの方と
2000万円ぐらいの方とでは
支払い能力は2倍以上の開きがありますが、
要望は殆ど同じです。
家を建てたいと思いながらも、
家が建たない家庭。
その原因は多々あるわけですが、
そのひとつとは、
自分(の支払い能力)では買えないモノを
求め続けているからだと思います。
妥協したくない、
妥協できない、
といえば聞こえはいいですが、
これは妥協云々の次元の問題ではなく、
ただ、現実を正しく理解しようとしない、
引き受けようとしないだけではないかと思います。
マイホームを購入するなら○○
家を建てるなら○○
妥協したくない、
○○は最低でも欲しい
要望欲望はあげればきりがないわけですが、
一方で、永久に不可能なことを要求し続けて、
その結果、実際には、
ずっとここにいるつもりはない、というレベルの住居で
かけがえのない毎日を消費しているわけです。
現実の妥協は引き受けるが、
夢の妥協は受け入れられない、ということです。
小川の家で家づくりを前に進めていく家族というのは、
(今と比べて)得られるものをみて、評価します。
たとえば、少なくともここから出て、
自然素材で、明るくて、開放感のある、庭のある家に住める、
子育てできる、不必要に叱らずに済む、子どもは安全に外遊びできるなど。
一方で、ご相談を頂きながらも
まったく前進しない、堂々巡りを続ける夫婦というのは、
得られないモノで評価します。
たとえば、
今より職場が少し遠くなる。借金しなければならない。
物事は多面であり、
どこからどう見るか、どんな物差しを、どこにあてるか、
で評価や価値はことなります。
それぞれの価値観になるわけですが、
少なくともこの20年、この仕事一筋でやってきて思うのは、
住環境がしっかりしていると、
日常は明るく前向きで健康的であり、
未来も明るくなっていく、という事実。
家族の生活、人生のベースキャンプとなる住居が
陰気で窮屈で
寒くて暑くて
危険で落ち着かない
よく眠れない
そんな環境は、明るく前向きに
心身健康に生きることの足を引っ張ります。
つまり、人生を幸福にすること
幸福な家庭を築くことの足を引っ張るわけです。
どのタイミングがよいかなんて、
誰にもわかりません。
家族のために、
子どものために、
決断した人の殆どは、
自分のタイミングは最適か、
もしくは、少し遅かったかなあ、
もう少し早かった方がよかったかなあ
と思っていると思います。
※不動産投資目的で購入している方を除く。
株の売買と同じで、損得勘定で計るから。
あれこれ要望をあげている間に、
支払い能力がそれを叶える以上に増えるのであれば、
検討期間もよいのかもしれませんが、
そうでないならば、
時間経過とともに
’妥協できない’要望・要素が増える一方で、
支払い能力は年齢とともに落ちる、
という実現ギャップは拡大するばかりです。
すでに今年も1カ月過ぎました。
過ぎた日は取り戻せません。
自分の年齢と、それ以上に、
子どもの年齢と時間を鑑みて、
さらに、去年と比べて、
通帳の残高はいくら増えたのかを確認して、
今の住居でいつまで暮らすのか、
判断されてみて下さい。
家づくり診断申込み:info@ogawanoie.jp