家造りの基本知識

新築住宅の収納スペースにかかる費用はいくらか?

「収納がたくさんほしい」
これはマイホーム購入に限らず、
住居選択の際の大きな要望のひとつです。
一方で、
収納スペースを増やす、広げるということは
単純に建設面積を増やす必要があります。
つまり、その分コストがかかる。
以前、いったい収納にいくらぐらいお金がかかっているのか、
計算してみたことがあります。

たとえば、
6畳1部屋分(12m2)の収納にかかるお金は
3LDK、80m2、3,000万円のマンションの場合、
450万円。
(3,000万円÷80m2×12m2=450万円)
つまり、収納2畳分でも150万円です。

一戸建てでも基本的には理屈は同じです。
土地60坪、
建て坪30坪(約100m2)、
諸費用含めて、3,000万円かけたとすると
6畳分のスペースに約180万円かかります。
収納は必要です。
ですから、問題はコストを踏まえた、
その量とバランスです。
つまり、
快適に暮らすためには
適切な場所に
適切な形で
必要な容量
が必要になり、
コストと整理整頓の手間、使いやすさも含めた
「中身の精査」も必要だということです。
2畳分の収納スペースに100~150万円かかっています。
そのハコに関して、コストを正しく認識できれば、
自然と中身は厳選されていきますし、
余計なものは買わなくなりますし、
不必要なもの、使わなくなったものは
速やかにリサイクルに回す、処分するようになるのではないかと思います。
小川の家の住居の質は高いわけです。
いまの安い家賃による低品質のスペースの使い方と同じか、
その延長線上で足し算感覚だけで使おうとすると
その分、大きな建物が必要になってきますから、
ものすごく多額の費用がかかってしまうか、
せっかくの高品質の居住空間がいらないモノに占拠され、
本来得られたはずの快適な暮らしが得られなくなります。
大切なお金
大切なモノ
その配分は常に考慮する必要があると思います。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。