子育て優先の家づくり

今日も一生に一度である

マイホームに対する要望・要求というのは、各自の資金力に関わらず、情報化社会を反映して、ますます多種・多様化し、例えば5年前なら10クリアすればよかったものが、今では(同価格で)20クリアしても「OK」という評価・判断をして頂けるかどうかの水準にある。

そこには「一生に一度」という物差しがそうさせる。

そして何により、情報化(ネット)社会を反映して、ひと様の世界中のありとあらゆる「よいパーツ」を自らの一生に一度に「すべて取り入れなければ家づくりは失敗する」という、ある種脅迫観念みたいなものが存在するように思う。

ふと思う、一生に一度=家づくりだけ?と。

いや、そんなことはない。

今日も、明日も、明後日も、自身や家族、子どもたちにとっては「一生に一度」である。もし仮に、マイホームに求めるような様々な要件・エネルギーを「我が家の日々の生き方」に置き換えてみたら、どうなるのだろうか。

私はいつの頃からか、先日の講評のように「意義」にこだわるというか、意義を自問するようになっている。例えば、いまブログを書く意義があるのかどうか。このテーマや内容で書く意義があるのかどうか。書きたいとかやりたいとかやりたくないとか、そういう物差しで私は自身の行為を判断しない。

私は「小川の家」を通じて、一生に一度しかない「日々」をどう過ごすのか、を問うています。

それをいかに充実したものにするのか、つながるのか、そのためには具体的に何がどう必要なのかという観点から、顧客にとっての一生に一度の「家づくり」に取り組んでいます。

どんなマイホームを求めるのか、いやそれ以前に、そもそもマイホームという我が家を必要とするのかどうか。今日という一生に一度しかない家族の時間をどこでどう過ごすのか。家づくりにより多くをこだわる(求める)のも理解できるが、それ以前に今日、明日の暮らし方や質、生き方を比較検討、熟考し、こだわるという視点も大切なのではないかと思うのです。

つい先ほど、T様の契約が終わりました。

私たち小川の家に、家族にとっての一生に一度の日々を託して下さり、心より感謝申し上げます。

今日は、私にとってもT様にとっても、一生に一度の思い出深い日となりました。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。