子育て優先の家づくり

あるようでない、選択肢。

マイホームの購入を検討すると、
いろんな選択肢があるように感じる人が多い。
比較検討作業が多い、あるいは、
比較検討期間が長い(はじめて住宅購入を意識してから1年以上経過)場合には、
「選択肢がいろいろありすぎる」と考えている可能性が高い。
実際に、自分に、選択肢はそんなにいろいろあるのでしょうか。
まず、住居の選択肢は、自分の家か、他人の家か、しかない。
他人のものであるということは
「出て行ってくれ、返してくれ」といつ言われるか分からない、
つまり、生活拠点を他人の意思決定と事情に預けているわけです。
年金は当てにできない、といってるのに、
住まいはいまと同じ家賃で、
ずっと貸してもらえるという保証なんてない(契約期間が終われば退去します、という内容です)
保証書があってもあてにできないと思います。これって、超怖くないですか?
次に、自分が買える金額はいくらか?
・自分の稼ぐ能力はいかほどか?
自分がこれからいくら稼げるか、年齢とともに、
その上限はおおよそ見当がつきます。
サラリーマンなら、定年まであと何年か、引き算です。
・現在の預貯金の額はいくらか?
 これまでのお金の使い方の結果(収支)ですね。
・親は資産家か?つまり、援助金はあるのか?あるとしたら、いくらか?
・住居費として支払える額はいくらか?
お金の問題は客観的で、数値化できます。
宝くじはあたりません。
そもそも、自分と子どもと家族の人生の拠点である住居の問題を宝くじをあてにしますか?
洋服は他人のものをレンタルしていないのに、
生活拠点はレンタルし続ける。
30代、40代で未婚の人は、持ち家にシフトします。
そりゃそうです。
少なくとも自分の住処ぐらいは確保、担保しておきたいからです。
まとめると、
①ずっと他人の家を当てにし続けるかどうか、という人生の選択肢。
(そもそも他人が自分に貸してくれることを当てにし続けることができる保証があるのか)
②自分はいくら稼げるのか、という自分の稼ぐ能力の選択肢。
生涯、高額の稼ぐ力がある人は、お金をいくらでも払えるので、
住居を貸してくれる人が必ず存在します。
なぜなら、借家とは、家主がお金を稼ぐ(儲けるための)ビジネスだからです。
(そもそも高額収入の人は、不動産を複数所有するので、借りる必要もない)
ちなみに、25歳で賃貸生活を、家賃6万円で始めて、
結婚して、子育てして、老後を迎えて、平均寿命の85歳までの60年間、
他人の家に住み続けた場合の、
家主に支払うレンタル料の総額は4,320万円です。
ざっくりした話ですが、
30歳、年収300万円で、家賃6万円というのはありますが、
同じ年収で、4,320万円の物件に手を出すことは、堅実な人ならしません。
今までに支払った家賃と
これから「家を建てなかった場合に」支払うレンタル料を計算してみてはいかがでしょうか。
社宅、公営住宅、官舎だから、格安=得している、
と思われているかもしれませんが、
社宅も官舎も公営住宅も、勤務先の都合でいつでも退去勧告です。
これは家主が儲けが目的ではないので、ある意味、お金で解決できません。
ゆえに、より厄介です。
※その際に、退去に備え、数千万円の貯金をしていれば、べつですが。
よりよい人生を歩むためには、
客観的な選択肢をまずは正しく認識することが重要だと思います。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。