子育て優先の家づくり

講義を終えて~向き合うということ~

昨日は、WEBサイトリニューアルの打合せのため福岡へ。

WEBデザイン&ディレクションを担当しているT氏とN氏と2時間ほどの打合せ。大枠は決まったので、これから約2か月ほどかけて、リニューアルに取り掛かります。

夕方4時から福岡大学。

観光産業論にて、私に課せられたお題「集客ビジネスと新しい集客のあり方と新しい集客ビジネスが備える要件」について、学生150~200名を相手に、その後、夜間学部ゼミ生(10名前後)を相手にこれまた90分講義してきました。合計3時間、長丁場の1発真剣勝負でした。

いまどきの若者(大学生)と直に接してみての率直な私の捉え方は、彼らのこれまでの人生において「真剣に向き合う機会、向き合ってくれる他者がほとんど存在していない」という現実です。具体的にどういう事かというと、(親兄弟、学校の先生や友人を含めて)「誰も(自分自身に)真剣に構ってくれていないことに気がつかぬまま」、何となく生きている、生き続けている、時間(年齢)だけが過ぎていく、ということです。そして彼らはそのまま大学を卒業し、厳しい社会へ解放される。果たして彼らは自立して生きていけるのだろうか。少なくとも昨日の彼らの中で、私の目から見て、(人として大切に扱われ、報酬を得ながら働くという意味において)必要とされるであろう人材は2~3名といったところだろうか。

高校に行けば何とかなるだろう、

大学に行けば何とかなるだろう、という本人は勿論、親兄弟、学校関係者一同の「致命的な勘違い」を誰も指摘してくれない。

「大学に入った」目的は?と聞かれると、「学ぶため」と答える。

「何を学ぶの?学びたいの?(その姿勢で)学んでいるといえるの?」と聞くと、誰も答えきれない。

どういうことかというと、誰も彼らの生き方や考え方に対して「次の」問いかけをしてくれない、踏み込んで問われた経験がない、という切ない現実です。突き詰めて言えば、彼らの人生に対して興味を抱かない=無関心ということの証明ともいえます。

私は教育者ではないので、ある意味、彼らの人生など知ったことではないのですが、私の貴重な人生のひととき、時間=命を彼らのための講義に費やすわけですから、私は彼らにとって意義のある時間となるよう、真摯にベストを尽くしてしまう(笑)

彼らからすると、「変なおっさんが何で初対面で一生会うこともないおれたちの人生の心配をするんだろう」と不思議そうな顔をする。しかし、私が真剣に語りかけていけば、それはたった90分の時間であっても、彼らの表情は変わってきていた。

表面的には「お客様の為に」「生徒の為に」「あなたのために」と言う言葉が使われる。しかし、笑顔で接するその真意は、果たして真の意味で「相手の為」であるのだろうか。相手の為を思ったら、笑顔ではなく、険しい表情で不快な想いをさせる可能性があるほどの言葉を口にすることがあるのではないだろうか。

真剣にやると「熱くなるのはダサイ、みっともない、大人げない」と評されてしまう。それが嫌で、クールな対応を心掛けているうちに、熱する感性を失ってしまい、何がどう、どの程度ヤバイのかさえ、分からなくなってしまう。

私は昨日の講義で、「真摯に向き合うことの大切さ」を実感しました。

「小川の家」を熱望しても夫婦の溝が埋まらない方々へ。

唯一の解決法は、人生、子育て、これからの暮らしについて、正面から真摯に向き合うことに尽きます。信じて話し合いを続ければ、その姿勢は必ずや実を結び、良い結果につながります。

先生の評はこちら

http://blogs.yahoo.co.jp/kaorutamu/59818152.html

ほめすぎですが(苦笑)

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。