動機:市営住宅の一室では「望む子育て」は不可能だと気づいたから。
Sさまの新居(桜の里)に訪問してきました。
引っ越してから2ヶ月。
スッキリ、快適に暮らしていただけているのが、
一瞬で伝わってきました。
去年の今頃、
次のクリスマスとお正月を新居で迎えるなんて、
まったく想像していなかったそうです。
そりゃ、そうですよね。
結婚してから9年間、
3人の子宝に恵まれ、
毎日一生懸命働き、育て、
炊事掃除洗濯家事育児&家庭生活が
待ったなしで続くわけですから。
転機はあるとき、突然やってきます。
転機とは、
「このままでは、いかんなあー」と
’真剣に’
’夫婦で’
考えるとき。
多くの人が
「どんな家?」と尋ねる時に
・視覚化(デザイン、品質)
・数値化(土地、建物の広さ、部屋数、いくら?)
・立地条件
を確認して、その枝葉をうんぬん比較検討/評価する
でもですね、それらは、本来は奥底にある大事なことを、
要するに、夫婦の価値観を本人の能力に応じて
カタチにしたもの・コトなんですよね。
でも、多くの人がそれらのカタチから
本人の価値観や子育て観、家族観、人生観を汲み取ろうとはしない。
まさに、何坪、どこで、いくら?に終始する。
小川の家のコンセプト&コミットメントは
「家族が日常を豊かな心で健康に暮らせること」
「それを叶える住まいをカタチにすること」
各家庭、事情はさまざまです。
一番明快なのが、お金=年収、預貯金の額、年齢のこと。
みなさん、ちがいますよね。
ここをしっかり踏まえないと
冒頭の「見てくれ」だけの比較に終始する。
各家庭で、資金の制約という大前提がちがうのに、
カタチだけをうんぬんしても意味がない。
そして、価値観。
隣室の夫婦、
お友達夫婦
職場の同僚、同級生etc
とは、仲は良い、好みは似ている、
だからといって、価値観が同じというわけではない。
住まいの問題は、
それが人生で最大の買い物であることが象徴するように、
価値観、人生観が集約される。
夫婦の価値観が現れるのは、マイホーム。
賃貸生活が長く続く場合は、夫婦間において
・持ち家という選択肢がないことで一致
・価値観が一致しない(協力できない)
のいずれか、です。
タイトルの通り
市営住宅の一室では「望む子育てが不可能である」と気づいたから、
人生の軌道修正に取り組んだわけです、
子育て優先の家づくりという方法を使って。
私は新居での依頼主との会話が好きです。
初めて相談をいただいてから、
実現するまでのやりとりって
私の担当は、どちらかというと「憎まれ役」(苦笑)
でも、新居で
「自分たちの判断ー子育て優先という選択は正しかった」と
確信した笑みで私を迎えてくださるご家族と接するたびに、
この憎まれ役を引き受け続けよう(苦笑)と
気を取り直す、のです(笑)