なぜ子育て優先なのか①
今日も土砂降りな長崎です。
なぜ子育てを優先した家づくりに取り組んでいるのだろうか。
なぜ、ココロの豊かさやカラダの健康にこだわるのだろうか。
どうして、安さ便利さ広さ部屋数最優先で、
最新設備が充実して、立派で、という家づくりをやらないのだろうか。
いつも考えます。
周囲(異業種交流など)からもよく言われることがあります
「もっと、○○すれば、儲かるんじゃない?売れるんじゃない?」
まあー、確かに、売れるんだと思います。
儲かるんだと思います。
だから同業他社は、社会は、そうするわけですから。
「なぜ、それをしないのか」
と尋ねられたら、
「危険性を認識してしまったから」
としか答えようがない。
知ってしまった、
気づいてしまった
プロとして
だから、その危険性を黙認して、
売れるからとか、儲かるから、という動機では、
どうしても私にはできない
何について、危険性を認識したのか。
2つあります。
ひとつは、シックハウスの恐怖
もうひとつは、子育てにおける住環境の重要性
私が研究者であれば、危険性を指摘(研究発表)すればよいのだと思います。
私が市民であれば、行政や企業に改善を求める活動家になればよいのだと思います。
でも私は工務店の2代目で、住宅建築会社の元請け。
つまり、社会に、消費者に、販売して、提供する立場にあった。
だから、プロとして、危険性を社会、消費者に伝えるだけでなく、
その原因と改善策を提示し、実際に、世の中に、子育て家族に提供する責務がある。
さらにそれを事業として、私だけでなく、スタッフや協力会社の人たちみんなが、
ご飯を食べていける形にしなくてはならない。
エライ所に足を突っ込んでしまったと、思わないこともない(苦笑)
今日は、室内空気汚染測定、第1号の方のご自宅へ伺います。
測定場所は子供部屋
長崎は雨で、気温も低いので、化学物質は、
猛暑時と比べて発生しにくい気象状況です。
でもよくよく考えてみると、その日の天気によって、
自宅室内の空気中に含まれる有害化学物質の量が変わるというのも恐ろしい現実です。
例えば、微量であっても、自宅で家族がトルエン吸い続けるなんて、安全側ではない。
いろんなことを考えさせられる、しかもそれは感覚値ではなく、実態値。
どういう値が検出されるのか、緊張します。
そしてその現実に対して、
私たち小川の家に何ができるのか、何をすべきなのか、
これから私が向き合うべき課題です。