子孫繁栄という視点~壱岐、築100年超の建て替え依頼~
週末、Sさま@壱岐の工事請負契約
今回の施工担当は、Sさまのお知り合いの工務店、白川マイホームさん
建築地はSさんが生まれ育った場所、
増改築を繰り返した先祖代々の母屋と
数十年前の建てられた倉庫を解体しての建て替え工事です。
増改築を繰り返しているとはいえ、築100年超となると
「建て替え」と一言では片付けられないものがあります。
現実問題として、離島に限らず、地方の町は「過疎化」です。
地方というより、日本全体が少子高齢化ですから、
ごく一部の地域を除けば、わが長崎市がそうであるように、
人口減少、流出は顕著です。
そういう背景の中で、大学を出て、島に戻って働くこと、
縁あって奥さんと出会い、結ばれ、子を授かること
これって、実に、貴重です。
家族と子どもそのものが、
島の宝、かけがえのない財産、未来です。
さらに、誕生した「子」を「育てる」ために、
先祖からの土地はもちろん、
自らの稼ぎと労力を活用(投資)することは、大切です。
そういう判断(優先順位)に至るまで、苦悩、葛藤がある。
周囲は、いろんな意味で、よかれと思って、
時に、その場の思いつきや感情で、いろいろ言う(苦笑、仕方がない!)
言った当人はその言動の先が、長い目で見た時、
どういう結果をもたらすのかなど、思い至らぬ場合も多く
言われた方は、さらにいろいろ悩み苦しむ=堂々巡り、混迷。
そして多くの場合、心が折れ、本来大切にすべきものを
ひとまず諦め、先送りし、結局、断念=後悔する。
今回の依頼で、
「子孫繁栄」という視点をすごく認識しました。
モノには、見れば、思い入れがあり、存在した理由がある。
しかし、現実には、’使われていない’という時点で、
存在価値や意義を全うしたものもある。
私の身近にもお役御免となったモノたちが占拠しているおかげで
いま、そしてこれから前進する上で、必要不可欠なものが
入る余地がない(脳ミソも含む)ことがある。
※煩悩も含む
私たちが元気に好きな人と結婚できて、子を授かり、
それなりに好きな仕事をして、自由闊達に人生を歩んでいるのは
親はもちろん、先祖が’子や孫のため’と
資財と労力を投入してくれたおかげだと思います。
私たちが子を授かり、親になった以上、子孫「繁栄」のために、
すべきことは何か?という視点で責務を果たす必要がある。
子育て優先の概念と行動とは、
「子孫繁栄」でもあるのです。
解体するというと「もったいない」という見方もある。
確かに、使っていない=使えないものを修理して何とかしようというのは
選択肢としてあるわけです。
しかし、今回の場合、一番大切なことはなにか?と問えば、
子どもがのびのび健康に育つ住環境を
家族の日常が、豊かな心で健康に暮らせる場を
二人目、三人目も授かるような状況をつくること、
すなわち、子育て優先という選択に至ったわけです。
そのためには、リフォームではなく、
建て替えることでしか、うまくいかない。
会社(業界)でいえば、衰退の先は、廃業。
街でいえば、廃墟。
モノだけ残って、つかう人も子孫もいない。
結局、そうやって滅ぼすよりは、使えるもの(土地)は、
ありがたく使わせて頂いて、子孫繁栄につなげた方がよい。
※部分最適ではなく、全体最適 神主さま仏さまも同意!
→パーツのもったいないよりも
全体で取り返しがつかないを防ぐ。
デッキ(LDK)からは、壱岐のエメラルドグリーンの海が見えます
今の場所のまま修復し、ご近所さんも使いやすいようにします。
街に森をつくり、子どもたちの遊び場、
親子の遊び場、地域とつながる場にします。
まあ、理屈や論理はいろいろありますが、詰まる所、
夫婦の信頼、子どもや家族への愛情が、行為として表れる。
結果として、家庭が幸せとなり、子孫繁栄につながっていく。
幸せな家族を周りは見て、「よかったね」と自分も幸せになる。
「今の住居での暮らしで困っている家族(=妻、子)の問題を解決したい、してあげたい」
ただそれだけ。
当然とはいえ、素人夫婦では解決困難だからこそ、
そこにプロ集団、小川の家の存在意義と価値がある。
年内には完成です!
付記:
Sさんの小川の家とのきっかけは、
奥さんがお母さんから、拙著「暮らしは変えられる」を渡されてから。
こうして子孫につながり、繁栄していくんだと実感。
追伸:
堂々巡りに終止符を打ちたいあなたへ!
→書籍「暮らしは変えられる」を読む
→家づくり診断 info@ogawanoie.jp を申込む