橘湾岸スーパーマラニックL173km 奮闘記①
※スタート前。いよいよぜよ。【気持ちとペース配分】
0km〜45km「準備体操」
45km〜70km「準備運動」
70km〜80km「ウォーミングアップ」※序盤の踏ん張りどころ
80km「スタートライン」※ここからが本番(前半)
〜96km「とにかく力を使わない」※深夜、真っ暗な山道をほぼ一人で6時間(孤独に耐える)23時〜明朝5時
〜113km「きついのは眠いだけ」と言い聞かせる(我慢)※夜明けを迎えると覚醒すると言われている。
113km〜130km「まだまだ先は長いのだ!順調にいってもあと10時間もある!焦らない、余力を残す」
※朝を越えればM80kmの親友たちと会える(S55km,M80のランナーと合流する)
130km〜「ここからのためにやってきた。まだまだ焦らない(残り8〜9時間」
※前回はここで力尽きて、足の裏の皮もむけ、豆もひどくて、このあと激痛に耐えた残り9時間だった。
過酷な酷暑、絶景のじゃがいもロードを耐える、ゴールが見える(ずっと先だけど)
146km「家族と会える」
146km〜「まだまだ力を残す。まだ長い」
※次のエイドまでの距離が長く、酷暑とアップダウンに加えて、国道に合流して交通量が多く、ふらつきなど危険なゾーン。
157km〜163km「まだ残す(あと4時間)」千々石の海岸は酷暑でやばい。6年前のS55km初挑戦でのリタイアポイント。
163km〜173km「使い切る」
※ジョージさん(東京)と記念撮影
スタート:水辺の森10:00
すでに酷暑。スタート直後から異な喉の渇き。緊張と合わせて脱水状態。超嫌な予感。
応援に来て下さっていたBさんから脱水対策の肉体的な知見を教えて頂く。有難い。
稲佐山を登り北高を経由してアリーナへ。
★アリーナコンビニ(14km)12:00
おにぎり@腹減った
★滑石(20km)13:00
家族の勝手にエイド@甘夏補給!これが最高に美味しい。
※多くのランナーに食べて頂いたようで何よりです。胃をいたわりながら、脱水に注意して進む
※あぐりの丘の登り・友達Fさんが私設エイド。
Fさんはエントリーしていたけれど、家族がインフル発症し当日断念。朝FBで知った時には思わず泣いてしまった。彼の分まで走れないけれど、走りたくてもスタートラインに立てなかった人の分というか、その気持ちを大切にして走れるランナーでありたい。
★あぐりの丘(25㎞)14:45(目標+15分)
味噌汁、おにぎり、かまぼこを美味しくいただく
(いつもの2倍噛む、長居しない)
★小江(35km)
コンビ二でおにぎり。暑さ、半端じゃない。
※友達Mさんがアイスを食べていた。彼女の走力からすると遅すぎる。聞くと熱中症。かなりきつそうだった。食べ物飲み物をほとんど受付ずだったようだが、彼女のメンタルは強い。ウルトラを通じて強くしていくのかもしれない。いろいろ対策を取りながら、完走した!
★女神大橋(45km)16:45(6時間45分)
うどん、いなり。「準備体操」終了
目標より15分遅いがこの暑さなのでやむを得ない。大事なことは「まったく疲れずにここまで来ること」
師匠K園さんにあう。パワーをもらう。
※抜きつ抜かれつを繰り返していた年配女性ランナー(Tシャツに日の丸が入っていたので海外の大会にも参加しているであろう)から「あなた、歩くの、速いわね」と言われる(苦笑)彼女からすると、抜いたのに、いつの間にか、また僕が前にいるようだ。
★自宅前(48㎞)15:30(7時間半)
目標より30分遅いがこんなもの。
日没になったが蒸し暑い。水分を取りすぎたのか胃がだるい。水を控えるが腹が減った。
★布巻(55km)
コンビニでフルーツゼリー。バス停に座ってゆっくり食べる。あんぱん(4個入り)をひとつ胃に詰め込む。食べないともたないから。
★高浜(60km)
コンビリでおにぎり。ウイダーインゼリーなど夜間用を補給。
なぜなら、ここから先、次のコンビニまで70km、12時間以上かかるから!
※そのとき一緒に走っていたトレラン仲間のHさんとTさんと談笑しながら進む。Hさんはチーズバーガー(さすがである)。僕も食べたかったけど、胃に負担がかかりそうなので我慢。
★権現山(70㎞)21:00(11時間,目標より+40分)
ミネストローネ・ロールパン
※登りでウルトラマラソン世界選手権日本代表のMちゃんが追いついてきた(彼女のスタートは私より4時間遅い)。激坂を淡々と走って登っていくその世界の走りに惚れ惚れ。
※師匠のひとりK山さん (左)&モンスターH瀬さん(中央)が!走ってるはずなのに。この二人が熱中症などでリタイア。そんなこともあるんですねえ。もうですね、面白くて^^リタイア会またやろう!って話で盛り上がる。
最小限のパワーで到達。ここで準備運動終了。
目標よりも30分以上遅いが足も胃も気力も最小限で来れたと思う。
ホッと一安心。
雨が降ってきて雨脚も徐々に強くなる。樺島灯台からの折り返しのランナーとすれ違う。声を掛け合い、元気をもらう。
★樺島大橋
伝説の私設エイドが今年は樺島大橋に!
※ここのケーキの味は絶品なのだ!
従兄弟でランナーのZ夫妻も応援に来ていて元気をもらう^^
★樺島灯台(80km)23:00
※灯台手前にて友達ジョージさんに追いつく。東京から。去年130kmに短縮されたので今年も挑戦。仕事での海外出張などが重なり練習不足だったとのこと。残念ながら84kmでリタイア。かなりふらついていたので賢明な判断。「よくがんばった」と思う。こういう姿をみると、ぐっとくる。かける言葉はない。だけど、その想いは自分の中でパワーにして、完走を目指す。自分のレース、この湾岸での自分との闘いに徹する。
※僕が練習中の絶景動画をアップする理由の一つは、全国からいらっしゃる方々に、長崎の絶景を眺めて欲しいから(レース中は夜間走で何も見えず、きつくて怖いだけなのだ!)
※T子さんともあう。私の師匠の一人。故障が続き、ようやく走れるというか、歩けるところまできた。私より4時間早くスタート。いつも鋭い助言をしてくれる女史のひとり。私の走法は彼女からの教えを参考にしている。走れる喜び、走らせてもらえる喜びを、再認識する。
★樺島公民館(84km)23:30
13時間30分経過。目標タイムに近づく。
※公民館が22時以降使えないとのことで、雨の中、駐車場でカレーを食べる。ボラの皆さんは大変だったと思う。
※「完走したければ、ここのカレーは、泣きながらでも胃に詰め込め」これは私の師匠K山の助言の一つ。なぜなら、ここから川原までの山越え12kmは最大の難所のひとつだから。
幸い美味しくいただけたが先は長いので(勧められた)「大盛り」は諦めた(泣)。
※このエイドで、おそらくかなりのランナーがリタイアしている。
一因は、酷暑の中でのダメージが後になって響いてくるからだと思う。
さて、ここからが序盤の最難所のひとつ、野母崎半島の山越え。
ここから茂木までの強烈なアップダウンが続く、真っ暗闇の中の深夜走30km、6時間がL173kmでもっともリタイアが多いゾーンに突入する。
長い旅は振り返りも長い(苦笑)