子育て優先の家づくり

他者(他社)との違いという観点

「他社と、何がどう違うのですか?」との質問を受けることがあります。

「○○と××が違う」みたいな説明をしていた時期もありますが、私が納得できるような回答ができず、いつも不完全燃焼でした。

様々な実践と経験を経て、実学として分かってきたことは、

「そもそも他社との比較云々で家づくりをしていない」という根本の違いでした。

例えば、

「どうすればいま売れる(消費者に支持される)か」という観点・物差しで物事を考え、判断し、開発・提供する家づくりと「そもそも住まいはどうあるべきか?」と住まいの本来の役割を起点として考える家づくりでは、起点も目的も提供しようとする価値もまったく異なるわけですから、完成した家という箱のある部分(例えば断熱材)だけをつまみ出し、比較しても意味がない=比較にならない。

比較の一例をあげるとすれば、

簡単、便利、安く、ラクして暮らしたいだけなのか、

それとも、安全、安心、健康に暮らしたいのか、の違いです。

どちらも目的は「家族の幸せな人生」ですが、

そのアプローチが違います。

前者の認識は、

「自分にとって」よいこと→家族の幸せにつながる

後者のそれは、

「周囲にとって」よいこと→自分の幸せにもつながる

前者の思考は、他人のことを考えるのは、自分のすべての欲求・要望を満たしてからの「オプション」であるのに対して、後者は、(小川の家の場合)家族や子どもたちの心身の健康が担保された後、私の要望がオプションとなる。

売れる家の条件は、決定権者自身の要望・要求を120%満足することです。決定権のない子どもの心身の健やかな成長を最優先した私たち小川の家の場合、売れる家の原則から真っ先に外れる(笑)

しかし、世の中には、子どもの健やかな成長こそが夫婦の幸せ、という価値観をもって子育てしている、しようとしている家族がいます。私たち小川の家は、そういう家族のお役にたつために存在している

9月、全国発売です。

暮らしは変えられる―「子育て優先」という選択/小川 勇人
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。