初めての方へ

子どもの命をどこで消費させるか。

命は有限。

このことを意識させられることが度々ある。

 

相談にいらっしゃる家族は

子育て世帯が殆ど。

 

「生」「命」を

とくに感じるのは

1歳未満だろうか。

 

生まれたばかり、

これから人生がはじまっていく、

というのがよくわかる。

親は子どもの成長を1ヶ月単位で見守り、

一喜一憂し、大切にします。

 

生きるということ、死ぬということを

数ヶ月単位で意識するのは

妊娠してから、2歳ぐらいまででしょうか。

(妊娠◯か月、1歳◯ヶ月みたいに表現する期間)

 

あわせて、

ガンなどで余命宣告された時、

天寿を全うする時。

 

それ以外で生きるということ、生きているということを

月単位で意識して、

どう生きるか、どこで何をするか、

何を一番大切にして命を使うか、

を真剣に考えることはない。

 

大人は自分の命の使い方を自分で決めていける。

でも幼い子どもは自分の命の使い方を親に決められている。

育ててもらっているので、

自分で生きていけないから、

それはやむを得ないわけですが、

命の使途は親の物事の優先順位とセットになる。

 

先日、生後数ヶ月の赤ちゃんを連れて

家づくりの相談にいらっしゃった方がいた。

これからマイホームを検討したいと。

 

「いつまでに、新居での生活を始めたいのですか?」

と伺うと

「この子が小学校に上がる前までに」とおっしゃる。

6年先である。

この家族の経済力で、

いま、マイホーム購入ができないのか?

というとそんなことはない。

つまり、6年先送りする要因はお金の問題ではない。

 

この家族の住居の質はどうか?

ジメジメ、ベタベタ、カビ、ダニ、結露、酷暑に底冷え、

窮屈、日中でも電灯が必要。

タバコの受動喫煙、車の騒音、隣人は何する人ぞ、である。

 

そんな住居で命を使わざるを得ない。

せっかく健康に生まれてきたのに、

そんな環境を与えられ続ければ、

そのうち必ず健康を害すようになる。

 

それって幸福な人生なのでしょうかねえ。

マイホーム(住居とその購入)を

ファッションの一つ、イベントの一つ、レクレーションのひとつ、

洋服やバッグ、車や旅行といったショッピングの一つ、

みたな認識でいるからではないかと。

 

住居とは、それがマイホームかどうかに関わりなく、

子どもの命を預ける場です。

子どもが命を使う場です。

 

子どもの時間というより、

子どもの命をどう扱うのか、

という視点が重要であることを

相談者にきちんと伝えていきたいと思いました。

 

家づくり診断の申込み

email:info@ogawanoie.jp

tel:095-879-7888

 

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。