欲しいものは手に入らないかもしれないが、大切なものは手に入る。
今日はTさまの上棟式
場所は福岡県津屋崎市
若い!さわやか!
ご夫婦からのご相談・ご依頼だったわけですが、
今回ほど「意思の強さこそが願望を叶える」ということを
実感した家づくりはありません。
私は煩悩の塊ですから、
あれも欲しい、これも欲しいと
欲望は無限大です。
「家を建てたい」という方と毎日接していると
人間の欲望には制限がないということを毎日のように教えられます。
欲望には切りがないわけですが、
物事には制約があります。
ひとつは、自らの経済力。
ひとつは、土地など物理的な制約。
ひとつは、法的な制約。
なにより、命(時間)の制約。
自分の経済力の範囲内で、
希望するエリア内にある土地で
法律を満たしたもの
自分で家を建てることはできませんから、
職人さんはじめ、メーカー、各業者さんが協力してもらえる範囲のもの
多額のお金は親戚が貸してくれるわけではないので、
銀行のお世話になります。つまり、銀行が貸してくれる範囲内。
それでできるものでよし、としない限り、
自分の家は建ちません。
上記のように、枠は決まっていくわけですが、
問題はその枠の中で、何を優先するのか、ということ。
欲しいものには切りがないが、
できる範囲は限られている。
できる範囲の中に、何を収めるか。
小川の家の家づくりというのは、
その家族のできる範囲の中に、
まず、大切なモノを入れる。
次に、必要なモノを入れる。
ここまでは誰でも可能です。
そこから最後の余力(余白)に
欲しいものを入れていく。
誰でも欲しいものは無限にある。
我が家のできる範囲の枠は有限である。
有限の枠の中に、
先に欲しいものを入れると、枠は足りない。
枠はいくらあっても足りない。
一般的な家づくり、マイホームの常識では
枠からはみ出たものを「諦める」というわけですが、
欲しいものを優先すると、枠からはみ出るのはなにか?
必要なモノと大切なモノになる。
Tさんは、当初の願望にあった
「欲しいものリスト」の多くは
叶わなかったかもしれない。
でも、大切なものと必要なものはガッチリ叶え、
さらに、ほんのちょっとした欲しいものも叶えた。
これは、
欲しいものを叶える為の強い意思が叶えてくれたわけではなく、
大切なモノを大切にするという強い意思が
結果的に欲しいものも叶えることにつながった、と私は思います。
欲しいものリストには際限がないけれど、
大切なものリストはおそらく数行で終わる(笑)
必要なものリストも数行で終わる。
家を建てることは大変ではありません^^