MY LIFE

ホノルルマラソン② 苦しかった編

START:12月8日(日)AM5:00
前夜の夕食
別宿の松尾夫婦との待合せはスタート地点手前で午前4:20
起床は午前3:15~ホテル発4:10に決定。
翌朝からの奮闘を誓い、部屋へ。
午後9時
最終準備中に、何やら違和感。どうも熱っぽい!
夕方まではほぼ完全に疲れもとれていたのですが、徐々にイマイチに。ホテルでの夕食も大勢のお客で予約待ちに更に疲弊。
エネルギーを補給すべき夕食も食欲が進まず、ヤバい感じ。
持参した風邪薬2種類に漢方薬、栄養ドリンクを投入し、ベットへ。
「緊張してるだけさ」と言い聞かせながらも体温は明らかに上昇中。マジ、ヤバい!
じっとこらえて3時間経過。
少し汗をかき熱が下がってきた。いけるかギリギリ。
薬が切れてきた午前2時過ぎ、またジワリと熱が。
想い描いた5時間弱のFun Runで完走どころか
スタートラインにすら立てない「棄権」がよぎる。
めまいがしたらアウトだと思い、血糖値をあげ、
空腹を回避するためバナナとカロリーメイトを口に入れる。
味もしないし、胃が拒絶。
この時点で残り1時間での回復は諦め、隣で熟睡中のAくんが起床したら、
先に行ってもらい、部屋でギリギリまで休憩することに決めた。
午前3:15「あまちゃんのテーマ」で起床
といっても、一睡もできなかった。人生で初。
・スタート地点まで徒歩15~20分、
・3万人のランナーの混雑
・群衆での立ちっぱなしでの待ち時間を最小
・仲間と何とか合流したい
→ 逆算して部屋を出るリミットは午前4時35分、
→ 準備を考えると午前4:10まであと1時間ベットで横になれる。
シャワーを浴び、食べ物はのどに通らない。but カロリー補給ゼロでは危険。
・Aくんがくれたユンケル
・持参したインスタントみそ汁(脱水症状予防の塩分補給と胃を冷やさないため)を備え付けのコーヒーメーカでお湯を沸かして口にする
・風邪薬3種類、漢方、胃薬(酷暑の長距離走で胃を守る)
を飲んで、ペットボトルの水を片手に、
子どもたちの応援メッセージにキスして、いざ出陣。
ビクビクしながら、一歩ずつスタート地点へ。

通りに出た途端、異様な光景。

真っ暗闇の中、数万人の人たちが同じ方向へ歩いている。参加者3万人、ボランティア1万人、サポートの方々など、ものすごい人です。そんな中、仲間3人を、携帯片手に探しました。見つけた!
人ごみをかき分け合流できたのはAM4:59 スタート1分前。

ドカーンと花火で号砲^^
私はランニングできる状態ではないので仲間とはスタート直後にお別れ。とにかく焦らずジョグに徹することに。完走云々よりも1kmごと、1mileごと、どこまで行けるか、心と体と対話しながら、一歩一歩、ビクビクしながらも、6時間心とカラダが持つことを、20km超えランナーズハイの到来を信じて。
蒸し暑く、発熱で暑いのか、天候なのか、よく分かりませんでした。が、とにかくジョグ。正直、前夜から「どこまでいけばリタイアの言い訳ができるか」と考えてばかりいました。子どもたちの手前、かっこ悪すぎる。とはいえ、ぶっ倒れたら、それこそ取り返しがつかないかもしれない。FB等で「ホノルル行きまーす!」なんて言わなきゃよかった(苦笑)
1時間経過。普通なら10kmが7~8km。でも体が徐々に暖まり、体温はいい感じで低下。2時間カラダが持てば、薬も切れて、そこからどうなるか判断できると思いながらのジョグ。すると、10km地点から周囲のランナーの中にも異変が起きてきます。歩道に座り込んだり、歩き始めている人も。
2時間経過。そういう姿を見ると「前夜の熱でリタイアしました」なんて言い訳は通じないなあと。対策としては、給水でも上り坂でも、絶景でも、歩いたり、立ち止まったり、屈伸すらしないように心掛けました。一度止まるとリスタートする自信がなかったからです。
それと(体調万全でも)怖いのは突然やってくる脱水症状とエネルギー不足。
必ず給水し、定期的にタブレット(塩&アミノ酸&ブドウ糖)とパワージェルを補給。後半はさらに氷をキャップに入れ、給水地点間で動けなくなったときのために、ペットボトルはゴールラインを通過するまで手放しませんでした(苦い経験が2度ある)※実際に救急車が何台も往復していた
結局、前半21kmよりも後半の方が早かった。ほぼイーブンペースで42.195km、一度も歩くことなくジョグ完走しました。ベットの中で(ジョグで)完走できるとしたらギリギリ5時間30分、それ以上だとカラダが持たず、どこかでフラフラになっているだろうと思っていましたが、5時間32分でゴール。
トイレや給水待ちなどを考慮すると、7分半/kmで5時間半、42km走りきりました。
完走できた要因は3つあると思います。
ひとつは、人からのパワー。
体調万全でも誰もが苦しみながらそれぞれのレベルで限界に挑戦している姿、それを支えてくれるボランティアや住民、サポーターたちがパワーをくれる!
二つに、エイドでのマナー。
どんなに苦しくても必ず笑顔で、立ち止まって、ボランティアの方々に挨拶とお礼の言葉をかけ、感謝の気持ちを伝える。譲り合うこと。
三つに、練習量と準備と経験からの自信。
正直、ビジネス、大学院、子育てに加えて海外での初フルマラソンなんて、やり過ぎだと自覚していました。発熱して苦しむベットの中で「まさにこれがオレの限界」を痛感。
とはいえ、梅雨時もトレランで鍛え、直近3ヶ月でも600km以上走り込み、野母崎半島一周等、少々のことがあっても42km完走するだけの練習は積んできた自負はありましたし、ウエアやシューズなどグッズにもお金をかけ、橘湾岸マラニック55km(過去3回)で鍛えてもらった経験がギリギリのところで完走させてくれるんじゃないかと信じて、走り続けました。
人生で初めて一睡もできず、せずに、
朝を迎え、酷暑の中、フルマラソン完走。
こんな苦しいことをしなくても他に成長できる方法があるんじゃないかと思うのですが、私にとっては煩悩と贅肉を減らすにはマラソンが効果的です。
相変わらず走ることが好きなわけではありませんが(笑)、
次回の挑戦は5月5日橘湾岸マラニックM80kmです。
完走できたら憧れのウルトラランナーの仲間入りです。
最後に、家族、知人友人、お客様、たくさんの方々が応援してくださったこと、主催者やボランティアの方々のおかげです。
改めて心から感謝とお礼を込めて、スペシャルサンクス^^
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。