子育て優先の家づくり

困っていないのか、分かっていないのか。

相談者からの言葉と行動には、ある共通項があることが見えてきました。

「子どものために、良い住環境を与えたい」

このように「子どものために良いことをしたい」という方針を口にする夫婦が、子どものこと云々を言わない夫婦よりも行動に移しそうですが、実はこれが違うのです。

結論から言うと、

「~したい」という人ほど、

子どもにとって良いと分かっていることを、しない。

要するに、考えはするが、実行しない。

私たち『小川の家』は、子育て優先を掲げ、それに専念していますので、私に依頼(相談)しようとするということは、私に対してわざわざ「子育てに良い住環境を与えたい」などと言わなくとも「子どもにとって大切なことをしよう」としているわけです、「やる」夫婦は

やらない夫婦というのは、できないのではなく、やらない、のです。

皆さん子どもの心身の健康のことを考えていないのではありません。

考えてはいるが、子育て優先を選択する必要がない(困っていない、感じない)から、やらない=行動する必要がないのです。

「~したい」という言葉が出るということは、困っていない、必要としていないという現状認識の表れです。たとえ客観的に幼い子どもが心身ともに体調不良で苦しく痛みを伴っていたとしても、親にとっては「良い住環境を与えなければならないほど、困っていないし必要性も感じない」という認識であれば、今すぐすべきことであっても「~したい」という夢や理想形を第三者的に語って終わり、です。

困っている、必要としている、何とかしてあげたい、だから、行動するのです。

夫婦自身の夢や憧れのマイホームの形や要望というのは、「子どもにとって良い住環境が担保されてからの話」なのです。

困っていないのか、それとも、(真の意味で)分かっちゃいないのか。

さらに踏み込んで言えば、「感じない」だけなのか。

私は、目の前の、困っている家族あるいは、私たちを必要として下さっている家族のために全エネルギーを注ぐだけです。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。